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幼児の経験世界 園庭とお散歩

あの事件、以後保育園の子どもたちのお散歩中の安全に関心が高まっている。

当然、その安全性についてである。より実効的な安全性の確保が必要であることは当然として、この場では、お散歩の意義について書いてみたい。

自身の例から述べると、子どもに決まった保育園が園庭なしであったことは、がっかりであったが、その分積極的に外に連れ出すと聞き、その配慮に安心はできた。

幼児が遊ぶ公園って、規模が全く問題がない。なので、天気が良ければ、大小さまざまな公園にツアー旅行のようなものである。

また、行きつくまでの過程も、この”世界”にすれていない子どもたちにとっては、心躍る新鮮な経験の場である。この経験は、担当者の適切な方向づけがあればさらに充実したものになる。

その裏付けといえば、メモがあるからである。できるだけ子どものエピソード(保育園からの連絡も含め)、子どもが語ることを記録してきたが、はっとする記録の多くのうち、保育園の外で体験したものの割合はかなり大きいと今更に納得した。

幼児の経験からの視点でいえば、遊具が充実していればよい、というわけでなく、つまり、そのような場所に交通量の多い交差点をいくつも超えていかなくても、雑草の茂る草地程度であっても、子どもにとっては神秘と驚異にみちたドラマの場でありうる。

トコトコとテントウムシさんが、子どもの小さな指先を駆け上がり、天道虫の名前そのままに、薄い飛翔用の羽をカッと開いて天空に飛び立つさまに歓声が応えるなら、子どもたちに貴重な子ども時代の体験を加えることになるだろう。

「つぐみの想像の中ではこの小さな漁師町は無限の世界であり、砂のひとつぶも神秘のかけらだった。」

吉本ばなな TUGUMI から

 

 

 

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