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2018年11月

A.E.ハウスマンの詩集 シュロップシャーの若者 から

秋が深まってきたので、しっとりと心に沁みる詩をご紹介したい。
...
From far,from eve and morning
And yon twelve-winded sky,
The stuff of life to knit me
Blew hither; here am I.
...
Now-for a breath I tarry
Nor yet disperse apart-
Take my hand quick and tell me,
What have you in your heart.
...
Speak now,and I will answer;
How shall I help you,say;
Ere to the wind's twelve quarters
I take my endless way.
...
私なりに解釈すれば、
wind's twelve quarters、/この十二方位の風とは神秘的だが、神様ではない。
一時も休まず変化を続ける宇宙の原理の描写だ。この風が万物を織りなしている。
東洋の思想として、一番近いものは、「造化」だろう。
そして、私たちの心ある出会いは、その中の一期一会である。
...
このような訳がある。
遥か彼方から、夕べの方、朝の方から
 十二方位の風ふきめぐらす彼方の空から、
私を織りなす生命のもとが、
 ここへ吹き寄せた、私は今、ここにある。
...
さあ-----一息の間、私はとどまる
 まだちりぢりにならずに----
疾く私の手をとり語りたまえ、
 君の心のうちを。
...
さあ話したまえ、私が答えよう、
 君の助けとなるように、さあ、
風の吹きめぐりゆく十二の方位へ
 果てしない道へ私が旅立たぬまに。
...
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小尾芙佐他訳
風の十二方位 早川書房刊
アーシュラ・ル・グインの小説集冒頭から

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