« 奄美紀行 その7 地域の生活に触れる | トップページ | 中卒と中学受験 その1下克上 »

カトリックとその問題について その1報道

つまり、ペンシルバニアの司法当局が、少なくとも300人の聖職者が、千人以上の未成年者性的虐待をし、かつ組織的隠ぺいを図ったと発表した件について。
単純にいえば、悪事は見過ごされてはならない。裁かれるべきは裁かれなければならない。
それはそうだ。
とはいえ、前触れは数々あったが、不穏な先行きを感じる。
今後、世界中の多くの人々を精神的に束ねてきたこの巨大な組織の権威が大きく失墜していく。そして、世界はより混沌として、極端な思想が無謀な政治行動を誘発していくように感じる。
私、非信者的な視点からみたカトリックはこんなものだ。
①世界が共産主義と資本主義に分裂したときの思想的緩衝帯であった。
(金持ちのプロテスタントに比べ、基本的に貧者の宗教であったからである。)
②アメリカ社会にあっては、民族的少数派の社会的なシェルターの役割を果たしてきた。
(アイルランド系、イタリア系、ヒスパニック系などマイノリティー層と密接である。)
カトリックといえば、こんなエピソードがある。ローマ法皇が、就任後間もなくのトランプ大統領に忠告した。「人の間に壁を作ろうとする者はキリスト教徒ではない」。とか。
この発言は、キリスト教徒破門宣告みたいなものだが、(とりあえずプロテスタントとはいえ)トランプは全く意に介さなかった。この点、世界史で習った「カノッサの屈辱」を思い出してみよう。
この件の報道があったとき、時勢的に、教会の力もずいぶん落ちたものだと感じたが、今回の件では、内部崩壊的な問題が顕在化した。
今後の問題は、カトリックが力を失った空白をどんな類の集団の力が埋めていくのか、それとも真空地帯ができてしまうかだ。
以下余談である。
進歩的な人々、この場合性的マイノリティーの権利向上に熱心な人たちの意味であるが、この進歩派にとってカトリックは遅れた古臭い勢力であった。
ところが、カトリックの聖職者の中には、相当な割合で性的マイノリティーが存在することが顕在化した。問題はその「質」なのだが。

« 奄美紀行 その7 地域の生活に触れる | トップページ | 中卒と中学受験 その1下克上 »

時事問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/448947/74050278

この記事へのトラックバック一覧です: カトリックとその問題について その1報道:

« 奄美紀行 その7 地域の生活に触れる | トップページ | 中卒と中学受験 その1下克上 »

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ