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2017年の犯罪統計を読み解く

統計の要旨は、窃盗は大きく減少、全体的に犯罪件数は減っている(戦後最小)が、詐欺は増加。
解釈的なポイントを述べれば、
1 情報格差が犯罪を助長している。
2 物的設備は犯罪抑止に効果が大きい。
 
1についていえば、架空請求、ふりこめ詐欺の増加の背景。啓蒙活動がこれほど盛んであるのに、犯罪者側の”技術革新”が先を行ってるわけだ。
被害者側にとっては、情報を収集する能力、解釈する能力の低さが突かれていると思う。
典型は、孤立傾向にある高齢者だろう。
 
たとえば、存在しない役所とか、ありえない法的請求を確認する手段が限られているし、高齢者特有の思い込みの強さもある。
 
じゃ、スマホが日常の若年層なら大丈夫かといえば、勝手知ったる仲間内の情報のやり取りが判断の基準なので、SNSなど不特定の参加がありうる場合、悪意のある相手を見分けることが難しい面もあろう。そこで、SNS関連の犯罪は増加中。これも広い意味で情報格差。
 
2についていえば、昔ながらのプロ泥棒は割に合わなくなったってこと。防犯カメラ、住宅セキュリティー、自動車盗難防止装置の普及などが、これを抑止している。
代わって、仲間とうまくつるんでスマホで手軽に口先でできる犯罪の方が効率がよくなった。ただ、被害者をうまく誘導するには、それなりの言語能力の訓練が必要なので、彼らなりの”学校”があると聞いたことがある。
総括的に、情報化は、犯罪傾向と密接な関係がある。
 
ところで、犯罪防止の政策について。
犯罪者を刑務所に入れて、”正しい心”に矯正する、政策は旧来からのものだ。精神論だけでなく、職業教育もこの部類。つまり中身重視。
 
新しい視点として、人は環境に応じて犯罪をするのだから、犯罪に向かわせないような社会環境づくりをする、って発想がある。これが、環境犯罪学。
先の2についていえば、環境犯罪学を支持する内容だろう。ただ、環境といっても監視以外の方策もアリだけど。
 
 
 

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