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2017年12月

ラテン語の世界 その36 liber(リーベル)/自由な

リベラルって言葉は、政治の立場であったり、リベラルアーツとして、大学の教育に関わる言葉としても使われている。
当然、ラテン語からの派生である。
libertas/自由、liber/自由な、libere/自由人にふさわしく、libro/自由にするなど関連語句は実に豊富だ。
こんなものもある。
libertus、liberta これは、解放奴隷の男女の意味。
つまり、奴隷制社会を前提に、これらの言葉が使われていたことを考慮しなくてはならない。
それは、遠い古代社会のことだろうか?
 
アメリカ合衆国が、その建国に際し、古代ローマを意識していたことはよく知られている。
そのとき、奴隷制も継承していたことは歴史的事実であり、リンカーンが奴隷解放宣言をしたのは、1862年、まだ200年にも満たない近代史のできごとである。
日本としては他人事だろうか?
高度な教育を受けた人が、過酷な労働環境の中で追い詰められて行き、うつ病発症や自殺に至る例が実に多いのではないだろうか?
高度な教育って古代ローマなら自由人の典型であるはず。今時の大学って、リベラルアーツがウリのはずだけど。
大元の語源をよく考えてみよう。
 
 

赤穂事件の吉良方忠臣を称える

12月14日、この日(あくまで旧暦だが)は、吉良邸討ち入りの日である。
なので、テロリスト集団(という解釈もできる)と戦い、君主を守ろうとしながら討ち死にした無念の義士を思い起こしてみたい。
清水一学義久、鳥居利右衛門、須藤与一右衛門らのことである。
講談的には、ボスキャラを守るサブキャラみたいなものだが、封建的”義”を貫いた者たちである。
一方、用意周到の武装集団の奇襲の前に、逃げ出した家臣もいるぞ。
 
清水一学義久については、この人元農民である。剣の道を志したことがきっかけで、吉良家に士分として取り立てられたそうだ。
この襲撃に対し、恩義に報いようとする気概は、その分強かったと推測できる。
とすれば、赤穂浪士たちの屈折した忠義より、率直でわかりやすい。
 
説話的には、悪役だ。だからこそ、ここに義士として書き残してみたい。
大人的に、保身を考えた者を非難しないが、僕的には、危機に際して本分を曲げない人を称えたい。
 

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