小学生と道徳教育 基本的な共感性の視点から
土曜日に授業参観があった。「うちの子はマトモにやってるか?」ってそれは重点だが、環境を丸ごと見てみよう。
窓辺に植木鉢が二つ、そこに花が咲いている。とはいえ、どちらも水切れで瀕死の状態。私的には、悲鳴が聞こえそうだ。沈黙の命が、多くを語ることがある。
先生も大変だ。これだけの保護者の視線にさらされて、授業を行う重圧。
一方、この偏屈な保護者は、植物の悲鳴に気がついてしまった。
いまどきの小学校の重い課題は、道徳教育とか、いじめ対策だろう。どちらも微妙な価値観の調整がある。
社会規範をたたき込む方策もアリだが、形式的規範に言いなりになるだけでは、教育というより調教であろう。それに実質を求めるなら、思いやる感受性の問題になりはしないか?
例えば、子ども同士のからかいは、子どもの”自然”ではあるが、行き過ぎれば、心ない嫌がらせとなる。その一線を越えないために、相手の心情への感受性が必要だ。
そういえば、いまどきの小学校は、動物の飼育小屋が廃墟になってる例が多い。いろいろ管理上の問題もあろうが、惜しいことだと感じる。
個人的見解として、政治的主張を織り込んだ文系的教育論は、今話題のなんとか学園の例のように胡散臭く感じる。一方、”人間以外の命ある対象を適切に扱うことは、人の道徳性の涵養に関連性があるか”、と問うなら、これは科学の対象でもある。
そして、後日譚。
うちの子は、植物水やり係だった!
水やりといっても、屋外で管理している植物なので、分かっているけど、しなかった、、、、
で、泣きだした。規則と良心の狭間か。
「いいことは、気持ちのままにすればいいんだよ」と教える。
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