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2017年2月

動物行動学 その2 小鳥たちのバレンタイン

人間だったら”義理”もあるけれど、小鳥たちはそんな余裕なし。この時期、餌が少ない中で、春の繁殖期に向け本命パートナーを探さなければならないからだ。

うちの食卓のすぐ外に、通年稼働のささやかなえさ場がある。スズメは群れになってくる。メジロはつがいでやってくる。そして最近では、ヒヨドリも来る。

このヒヨドリが問題だ。と、いうのは他の鳥たちを執拗に追い払うから。

ジャイアンとのびたその他の関係か?いや、それは擬人化のしすぎである。ヒヨドリとスズメの違いは、生物レベルでは、人間とチンパンジーの差よりはるかに大きい。

で、このヒヨドリだが、とにかく気合が入っている。えさ場を守るべく、近くの塀の上で見張っているが、一仕事終えると、羽毛を逆立て、口は半開き、ぶるぶる体を震わせている。これは、擬人化ではない、彼(たぶん)は、興奮が収まらないのだ。

あるとき、なんと、もう一羽連れてきた。パートナー候補か?

人間だったら、こう言ってるかも。

「僕の守ってるえさ場だよ、雛たちが生まれても食べ物に心配ないよ」

擬人化しすぎか?でも、本質的には、的を外していないかも。

しかし、、こんな金きり声を上げる鳥が、家族ぐるみ毎朝訪問されても困るなぁー。

D.トランプの精神分析 その2 トリックスター

(先の記事に続き)というわけで、アメリカの精神状況についてコメントするならば、オバマ的アメリカの理想主義の光が強かった分、陰も濃い。

ユングは出来過ぎた人だからこそ、生じる陰の部分に注目した。アメリカの大衆的心情では、リベラルな理想と現実の乖離が進行していたのだろう。

ユングは既成の構造が再構築されるきっかけとなる原型を、トリックスターと呼んだが、トランプとは、この意味で強力なトリックスターなのだろう。

かくして、Pax Americana/アメリカの平和の構造は、支えていた最後のピンが外れてしまった。

トリックスターは、かく乱それ自体が本質で、それ自体が生産的なのではない。例えば、トランプの政策によって、アメリカ車が国外で売れるようになることは期待できない。

そもそも、売れないだけだ。安くするには、メキシコで生産したほうがいい。日本のヤクザだって、昭和の時代と異なり、”アメ車”に乗ろうとしないじゃないか。

トリックスターの道には、二つある。第一は、新しい秩序を創るきっかけとなる場合。第二は、ただの困った人で終わる場合である。

D.トランプの精神分析

「光りあれ!」するとそこに光が生まれた。(旧約聖書)

「メキシコ国境に壁あれ!」するとそこに壁ができた?(トランプの心の世界)

今一番、「神ってる」のはこの人である。それなりの権限があるし。

C.G.ユングいわく、

「万能の神がいたとしたら、それは無意識である。」

つまり、現実との衝突で意識が生まれるので、望むことがすべて実現するのなら、意識化ができない、現実吟味がなされないというわけ。

実際、彼は神ではないので、刻々と現実との衝突が発生している。

彼の生きてきた現場は、不動産業界であり、そこで鍛えた手法をそのまま大統領として使っているようだ。

この取引には、心理操作がものをいう。心理操作の手腕は、選挙にも応用できた。極端で分かりやすい敵味方の色分けも好感度大?

しかし、個々の取引はそれ自体完結する人間間の出来事であって、経済など複雑な、かつ継続的な事象の操作に心理操作は限界がある。

たとえ、大統領権限で”自然な”成り行きを捻じ曲げたとしても、均衡を修復する力がそこにはある。

例として挙げれば、暴言が一時株式市場や為替市場を動かすとしても、次第に市場の反応は鈍くなっていくことだろう。

ただし、彼の憎しみに満ちた言動はテロ業会の支援に直結しているので、トランプの”首取り”ワールドカップ開催の懸念がある(とばっちりは勘弁!)。とはいえこの業界の活性化は、トランプ政策の裏づけでもある。

彼は分別のある意識化ができていくのであろうか?

社会学者P.バーガーいわく、

「独裁者の弱みは正確な情報を把握することができないことにある」

つまり、勘にさわる情報を伝える者が遠ざけられ、ご希望に即した情報だけが伝えられていくわけだ。これは致命的な情報判断の誤りになりうる(本人の前に誰にとって致命的かが重大であるが)。

おまけに、この人、徹底して自分に不利な情報、科学的情報を含め無視しまくっている。というより、罵倒で応じている。

意図的にしているなら、大したものだが、情報判断が本気なら精神医学の問題である。

老人介護施設で職員が手を焼く超頑固老人みたいだ。いや、ホントにそうなのだが。

こういう人、特別な心理操作の一芸に秀でた人が大統領になれちゃう時代精神って何なのか、これぞ大いなる精神分析の課題である。

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