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D.トランプの精神分析

「光りあれ!」するとそこに光が生まれた。(旧約聖書)

「メキシコ国境に壁あれ!」するとそこに壁ができた?(トランプの心の世界)

今一番、「神ってる」のはこの人である。それなりの権限があるし。

C.G.ユングいわく、

「万能の神がいたとしたら、それは無意識である。」

つまり、現実との衝突で意識が生まれるので、望むことがすべて実現するのなら、意識化ができない、現実吟味がなされないというわけ。

実際、彼は神ではないので、刻々と現実との衝突が発生している。

彼の生きてきた現場は、不動産業界であり、そこで鍛えた手法をそのまま大統領として使っているようだ。

この取引には、心理操作がものをいう。心理操作の手腕は、選挙にも応用できた。極端で分かりやすい敵味方の色分けも好感度大?

しかし、個々の取引はそれ自体完結する人間間の出来事であって、経済など複雑な、かつ継続的な事象の操作に心理操作は限界がある。

たとえ、大統領権限で”自然な”成り行きを捻じ曲げたとしても、均衡を修復する力がそこにはある。

例として挙げれば、暴言が一時株式市場や為替市場を動かすとしても、次第に市場の反応は鈍くなっていくことだろう。

ただし、彼の憎しみに満ちた言動はテロ業会の支援に直結しているので、トランプの”首取り”ワールドカップ開催の懸念がある(とばっちりは勘弁!)。とはいえこの業界の活性化は、トランプ政策の裏づけでもある。

彼は分別のある意識化ができていくのであろうか?

社会学者P.バーガーいわく、

「独裁者の弱みは正確な情報を把握することができないことにある」

つまり、勘にさわる情報を伝える者が遠ざけられ、ご希望に即した情報だけが伝えられていくわけだ。これは致命的な情報判断の誤りになりうる(本人の前に誰にとって致命的かが重大であるが)。

おまけに、この人、徹底して自分に不利な情報、科学的情報を含め無視しまくっている。というより、罵倒で応じている。

意図的にしているなら、大したものだが、情報判断が本気なら精神医学の問題である。

老人介護施設で職員が手を焼く超頑固老人みたいだ。いや、ホントにそうなのだが。

こういう人、特別な心理操作の一芸に秀でた人が大統領になれちゃう時代精神って何なのか、これぞ大いなる精神分析の課題である。

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