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D.トランプの精神分析 その2 トリックスター

(先の記事に続き)というわけで、アメリカの精神状況についてコメントするならば、オバマ的アメリカの理想主義の光が強かった分、陰も濃い。

ユングは出来過ぎた人だからこそ、生じる陰の部分に注目した。アメリカの大衆的心情では、リベラルな理想と現実の乖離が進行していたのだろう。

ユングは既成の構造が再構築されるきっかけとなる原型を、トリックスターと呼んだが、トランプとは、この意味で強力なトリックスターなのだろう。

かくして、Pax Americana/アメリカの平和の構造は、支えていた最後のピンが外れてしまった。

トリックスターは、かく乱それ自体が本質で、それ自体が生産的なのではない。例えば、トランプの政策によって、アメリカ車が国外で売れるようになることは期待できない。

そもそも、売れないだけだ。安くするには、メキシコで生産したほうがいい。日本のヤクザだって、昭和の時代と異なり、”アメ車”に乗ろうとしないじゃないか。

トリックスターの道には、二つある。第一は、新しい秩序を創るきっかけとなる場合。第二は、ただの困った人で終わる場合である。

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コメント

ジャック・アタリは2年前から、トランプの当選を予測していたし、その結果は世界の破局だと言っている。破局とは世界恐慌とか戦争だろうが、いずれにせよ、アメリカは一度壊れてしまうのに違いない。

呼戯人さま。お久しぶりです。
ジャック・アタリの予測知りませんでした。
興味深いコメントをありがとうございます。

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