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教養の宗教学 その5 カトリックとプロテスタント、テイストの違い

あくまで非信者の感覚であるが、僕的にはカトリックに親和性がある。その理由の一つは、多神教的要素があるから。プロテスタント的には、だからけしからん、となるポイントだ。

カトリックの施設を尋ねたなら、イエスだけでなく聖母マリアも崇拝の対象になっていると分かるはずだ。また諸聖人や天使たちも聖なるものとして、教義上は微妙であるが、神を仲介するものとしての崇拝の要素が強い。

こっちの方が、神仏の混淆した日本の土俗に親しんだ者として、性に合う気がする。

聖書の神は、父親原理を強烈に表現している。特に旧約聖書の神はコワい。悪い子たち(性的マイノリティーが主だが)のいる都市を丸ごと滅ぼしたりしている。

一神教の神とは元来そういうものだが、罰より受容の母性原理を聖なるものとして高めなければ、心のバランス的におかしいのではないか、だからカトリックは聖母を重視している。これは、C.G.ユングの見解だが、とても腑に落ちる。

その点、日本では、観音様信仰がこれに相応しているだろう。教義上、女性ではないけれど、その要素は多分にある。

以前こんなことがあった。

アメリカ人神父(つまりカトリック)と話していたとき、僕の志向に話が及んだが、彼は非常に興味を抱いた。「なんでカトリックの方が好き?」

答えていわく、「聖なるものがより構造化していることが魅力です」。

それなりに、深く通じた感じ。

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