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日本とアイルランドの労働観の違いについて

経済統計によれば、個人所得は互角、労働生産性はアイルランドの方がずっと勝っている。日本では荷重労働が問題になっているけれど、命を削るような働き方が報われない、ってわけだ。

アイルランドを訪れておやっと思った言葉の使い方は、Lazy=怠惰の意味である。

日本で怠惰っていえば、人を非難する表現である。

でも、アイルランドでは、良い意味で使われる例が多い。

ジャガイモは、Lazyな作物だからお勧め、とか(手間をかけず収穫できるので)。

Lazyに分かる漫画中心のアイルランド語文法書とか。

自堕落な演出写真を競い合うLazyフォトコンテストとかもあったりする。

少なくとも、本質は非難の言葉ではないし、怠惰ばかりでなく効率の良さも表現することが多いと感じる。

少ない労力でより大きな効果を得られればそれに越したことはない、ってどこの国だろうと同意されると思うけれど、残念なことに日本に於いては、生活上、業務上阻害要因がずいぶんとありそうだ。

思いつく一つには、過剰な同調性。

仕事をチームワークで助け合うことは良いことだが、土台無理な仕事に対し、それ自体見直さずにみんな一緒に苦しむことそれ自体に価値を感じるような場面とか。

上司の残業にわざわざ付き会わされるような心理的圧力とか。

この時期、忘年会、新年会で忙しくなるけれど、これも仕事だったりする。ただ楽しむなら人生の元がとれるけれど、同調を強いる儀式とするならば、仕事どころか強制宗教行事だ。

この行事、何が御利益かといえば、ホントは業績に貢献していない人でも、その罪が赦される機会のなりうる点である。

まだまだありそうだけれど、原因探求は壮大な社会学の研究になりそう。

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