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2016年3月

社会教育、小学生税務署に行く

税務署に仕事上行く。社会教育も兼ねて娘を連れていく。

建築中の家の横を通る。僕が尋ねる、「このお家を作ってる人に誰がお金を払う?」

娘、「この家の人!」、だよね。

じゃ、「この道、横断注意って書いてあるよね、それに道を作ったりするよね、このお金誰が払う?」

娘、「わかんない、、、」

大きな橋を渡る。「きっとすごいお金がかかっているね、これ誰が払う?」

娘、「わかんない、、、」

「今からそれを見せてやろう。」

税務署に着く。折しも、確定申告の真っ最中。納税の様子を見せる。

「ほら、ここがそのお金を払う場所だ。たくさんの人がいるだろ、みんなで払ったお金がいろいろなことに使われるのだ」。

、、、、残念ながら、この娘、謎を解いた感動なさそう。

この先、何にどれだけお金(予算)を使うのか、それは次のセッション、政治の話になる。

一年生に、まだ社会科の科目はないけれど、生の現場を見せれば、分かりやすいだろう。

税務って、社会の根幹だ。けど、あまりに抽象的な世界である。だから、今日は「生」で行ってみた。

余談である。

税務署ほど、道に多くの案内表示がある役所はない、と言っていい。そして迷うことなく、納税窓口へと誘導されていくのである。

余談の続きである。

娘はよろこんだ、「ここの自販機の飲み物安い!」

あった!税務署にも感動はあった。

逆説の社会史 その7 中学受験と意志の勝利

意志の勝利/Triumph des Willens→思いついただけ、ネットで検索しなくてもいいよ。

地方出身者としては、驚きだが(恥ずかしながら)、首都圏では、中学受験が盛んである。

この時期になると、大手受験校が、異様な熱気に包まれた大規模なセミナーを開いたりしている。そこでは、合格した子どもたちの、感動の瞬間や、インタビューを見ることができるだろう。

気づいたこと、、、眼鏡を付けた子どもたちの割り合いが実に高い。そして、インタビューの中で多用される言葉は、「自分」である。

つまり、”強い意志を以て、未来を切り開く自分の勝利”これが、包括的な受験の”道”と感じた。まさに、”意志の勝利”である。

けど、それ以前、子どもたちには悪いけれど、この勝利には大きな前提がある。

当然に親の関与、心理的支援が重要としても、絶対条件は、経済力だ。そして、生まれながらの資質、とりわけ僕が強調したいのは、家庭の安定度である。

結局は希望大学への合格に行きつかなければ意味がない?としても、名のある大学、学部の入学者の多くは、名のある高校の卒業生である。

柔軟な思考力を問う問題、これが最近の傾向だそうだが、進学校も即応する。なので、基本的な筋道は変わらないだろう。

豊臣秀吉、田中角栄らのような出世の”自由”は、もはやなさそうだ。非常に手の込んだ人材のふるい分けが、日本のエリート層を作り、かつその階級性も固定化、するのだろうね。

逆説の社会史 その6 司馬遼太郎が語られる光景

仕事の付き合い上、保守系政治家のパーティにゆく、で、スピーチ上、司馬遼太郎の話題がある。最近の就職面接でも、司馬遼太郎読んでます、というのは受けがいいらしい。

日本とは、日本人とは、って一般的な教養課題のようだ。そこで、注目を集めている作家が司馬遼太郎である。

司馬遼太郎の作品は、実に手ごろなのである。とりあえず名前だけは知ってる人が多いし、中身をピックアップして話題に織り込めば、とりあえず知識人とみなされる。

なので、指導者的な人とか、就職面接を予定する人は、司馬遼太郎を読むとよい。

はなはだしく、活字離れが進む現状の中で、ささやかな教養が注目を集める。これが今の日本の状況なのだろう。

前年、ある会合で、元総理のスピーチを聴いた。トマ・ピケティ「21世紀の資本」読んでるそうだ。今は時の人ではないが、なるほどと感じた。

今年、その会合で、またお会いする機会があった。僕は、司会役だったが、御紹介の際、「21世紀の資本」どうでした?と聞いちゃいそうになったが、さすがに止めた。

総理級なら、司馬遼太郎では物足りないね。

個人的に、司馬遼太郎の小説は読んでいないが、「街道をゆく」は、全巻読んでいる。社会史的には、社会と地域を理解の深める機会となったので、みなさんにもお勧めしたい。

この作品について、不覚にも、電車の中で涙が落ちそうになったことがある。それは、西南戦争で死んでいった西郷軍の若者たちの記述だ。それは、命とともに英単語カードを散らしながら死んでいった彼らの死様。

日本人ならできる!明治維新をもう一度?

日本中、これからはグローバルだぁ、英語だぁ、っていうけれど、当時との「志」の対比は実に鮮明である。

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