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逆説の社会史 その2 維新の意味

教科書的には、明治維新は、日本の近代化の大きな一歩と解釈されている。これこそ、先の記事で述べた進歩史観である。

広辞苑を引いてみると、この言葉は、儒教の古典、詩経に基づいている。

儒教的な世界観では、古(いにしえ)の聖人王の統治こそが理想であり、そこに改めて立ち戻ることが課題となるはずだ。つまり、全く進歩史観とは逆方向。

そして、明治維新の主役たちは、儒教の古典の素養を徹底的に学ばされた人たちでもある。事実、幕府を倒し、古の天皇中心の政治を復活させたのだし、明治政府の初期の段階では、存続していたが形骸化していた律令制(大化の改新で確立したあれである!)を復活させている。

なので、文明開化と讃えられる明治の近代化は後の成り行きの問題である。

明治維新の志士のファンの方は多い。

僕は逆に佐幕なので、志士に憧れて政治家になったり、実業家になろうとするタイプを”維新ゴッコ系”と呼んでいる。

”維新”は、政党名にもなっている。政策上注目すべき点もあるのだけど、この政党は特に地方分権を志向している様子だ。

ちょっと待って。それって変じゃないか、幕府の政治体制はとても広範囲に自治を認めていた。中央集権化を強力に推進したのは、明治維新の政策である。

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