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逆説の社会史 その3 真田丸と裏切りの作法

つまり、大河ドラマの話。武田勝頼の最期は悲壮であるが、魅力ある描き方だった。家臣団の離反の様子はそのまま史実に近い。

そこでこの家臣たちの気持ちを考えてみよう。

封建主義の根幹は、忠義。しかし、これは集団的契約関係の一側面のようなものだ。君主の保護があってこそ忠義の裏付けがある。

家臣は、一族の利益を代表して君主に忠義を示す。大切なものは、自分の家族、一族である。君主が滅亡に向かっているとなれば、裏切りも考える。これが家長の責任だ。

けど、タイミングが早すぎれば不忠義のそしりを受ける。この推定を覆すための大義名分も必要だ。敵方としても、あまりにあっさり裏切るヤツなんて今後信用できない。「この不忠義者!」とか理由づけして、成敗すべきじゃないかとも考える。

まだ君主の力のあるうちに、大きな合戦で華々しく戦死するのも一族のためになったりする。勝頼でいえば、長篠の合戦である。

この合戦では、武田を支える多くの武将が戦死したが、その分歴史に名を残すことができた。長篠の合戦では、武将たちが勝頼の無謀な戦術を諌めたが、聞き入れられず、勇敢に散っていったとされる説話もあるが、これは、個人の名誉の問題だけではなく、家名が一族にとって有益なブランド名ともなった。その分、勝頼の評価が低くなっているようで彼が気の毒である。

家康は、信玄を武将として尊敬していたし、後の徳川幕府は、武田の遺臣、関係者をそれなりに厚遇した形跡がある。では、政策上、裏切り派と忠義派の待遇の違いはあったのだろうか?いろいろエピソードがあるのかも。

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