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2015年5月

大学と教養 その1 普通科高校で学ぶこと

最近の大学をめぐる状況は、ずいぶん混沌としている。リベラル・アーツを前面に出し、これこそグルーバル人材育成と謳う向きもあれば、大多数の大学は職業訓練中心でかまわないという有識者の見解もある。

でも、改めて思うのだけれど、では、高校で学ぶとされていることって何だろう。

こんな人イメージしてほしい。

外国語を理解し、自国を含めた世界の歴史を俯瞰でき、古典文学を観賞し、宇宙の仕組みを知り、身近な物質の組成、物体の力学を数式化・記号化でき、生物の営みをDNAレベルで把握可能、複雑な数式を解き明かし、体育で体を鍛え、芸術もたしなむ。

素晴らしい教養人でしょ。こころ豊かで幸福そうだし、人格も崇高な感じ。

これ、文科省が定める普通科高校の学習指導要領を基にした修了者イメージである。工業、商業などの高校であっても、科目は原則同じ。実務オプション付きと考えればいい。

高校の普通科目の構成は、ヨーロッパの伝統的なリベラル・アーツの基準に見事に対応している。ただし、いずれも仕事でそのまま使える素養ではないが、世界のどこでも胸を張れるだろう。だったら、大学のグローバル教育って何なんだ?

もちろん、現実離れしている理想である。が、目標にすることが肝心だ。これをゆがめているものがあるとすれば、今の受験制度。つまり、学業の受験手段化。

ところで、リベラル・アーツのリベラルって何だ?政治的な立場?

いや、元の意味は、「奴隷じゃない」である。その本質は、「自由人としての誇り」と解釈できる。

実際問題として、働く以上、「強いられて労働する」場合が大多数なので、こんな中世的発想をそのまま現代に適用させるわけにはいかない。とはいえ、教養それ自体を手段とのみするならば、精神の奴隷化である。

ケイリー/Céilí とは、アイルランド音楽の中核

ケイリーバンド募集!、ってEメールが届いた(国内から)。

Céilíとは、アイルランド式の伝統的なダンスパーティのことである。

そこで、演奏するバンドがケイリーバンドである。

すこし驚いた。これ、コンペティションの募集である。つまり、日本国内でそれなりにバンドが集まる時代になったということだ。

そして、ダンサーたちも交え、大きなケイリーも開催される企画である。

アイルランドを旅すれば、音楽ショップや公共の施設などにケイリーの企画、ダンス・楽器演奏のワークショップのポスターを目にすることができる。

たとえば(少し古いけど)、

Photo

どちらか若しくはどちらも習ってケイリーにデビュー、こんな仕組みができている。

いわゆるバンドは、それ自体個性ある見せどころがあってこそCDが売れたりできるわけだが、ケイリー場面に関しては、そこそこ地味でなくてはならない。

つまり、個性に走るのではなく、ダンサーを気持ちよく踊らせるリズム性とかアクセントが重要になる。あくまでダンスとの整合性が肝心だ。

アイルランド音楽は、そのほとんどがダンス曲だ。身体的に流れに乗ることが本来の楽しみ方なのである。

なので、この音楽を始めてみたい方には、ぜひ基本ステップを身につけることをお勧めしたい。これは、楽器を習ううえでも役にたつ。

http://comhaltas.jp/

たとえば、こんな団体もある。

高崎山赤ちゃんザルシャーロット命名事件について

僕の感覚では、とりあえず問題なし。

多数決的に名付けるなんて安易と思ったが、そもそも、園では、毎年第1号の赤ちゃんに最近の出来事にちなんだ名前を付けることを慣例としていたのだから、その指針に従ったまでだ。それに、英語圏の普通の名前でもある。

英国王室に失礼、と抗議が殺到。この件、外からの視線を考慮する感覚も確かに必要ではある。

戦後、昭和のころ、日本を訪れたアメリカ人(又はイギリス人)が、自分の名前”ジョン”が日本では、犬の名前として使われていることに落胆したというエピソードを聞いたことがあるが、それよりマトモな話である。似たような話は、高級自動車のセドリックとか。こっちは日本側が卑屈過ぎる。

この事件を機会に、ヨーロッパ系の名前についてもう少し踏み込んで考えてみてもいいかも。

高校の世界史(ヨーロッパ)を思い出してみよう。チャールズ、シャルル、カール、カルロスとか神聖ローマ帝国皇帝から、各国の王室まで微妙に似た名前があるが、これは皆一つの名前のヴァリエーションだ。

で、ここが重要なのだが、ヨーロッパ系の人名は、このように地域語別の表現に加え、男性用、女性用の使い分けもある。

たとえば、チャールズの女性版が、シャーロット(Charlotte)である。他には、キャロル、キャロラインとか。僕的には、シャーロットって読みより、シャルロットの方が可愛げに感じるけれどそれはいいか。

この赤ちゃんザル、雌でなくて雄だったら国際的にすごく見識が疑われるけれど、それはなかったのでよしとしたい。

そして、応用編。

子ども(人間)の名前として、ヨーロッパ系の名前を漢字化して付けたりする例があるけれど、ヨーロッパ系の名前は性別を伴うことに十分注意すべきだ。そうしないと、少なくとも国際的には”性同一性”の問題がある。

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