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映画ドラえもんと科学史 その2 秘密道具博物館

よくできている。ストーリー展開が重厚、最後まで先の読めない謎解きを楽しむことができる作品だ。率直にいうと、「コナン」を超えている感じ。

消えたドラえもんの鈴をめぐるシリーズとしては珍しい推理物。舞台は博物館。この点も異色だが、謎の秘められた場所のイメージがある。複数の伏線が思わぬ結果をもたらすが、締めくくりは心温まる過去のエピソードに帰結するなんて気が利いている。それは、ドラえもんらしさでもあり、いつものドラえもんにたどりつく安堵感を感じさせてくれる。

未来の社会の外れ者の科学者たち、これがゲストキャラクター。このドイツ系の名前のいわゆるマッド・サイエンティストたちが、科学史上の”錬金術師”のイメージに重なりこの作品に奥行きを与えてくれている。

偉大な発明の暴走を止める力は、一見意味のない無駄な発明にあった。このオチは知的な示唆に富んでいる。

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