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2015年3月

映画ドラえもんと科学史 その2 秘密道具博物館

よくできている。ストーリー展開が重厚、最後まで先の読めない謎解きを楽しむことができる作品だ。率直にいうと、「コナン」を超えている感じ。

消えたドラえもんの鈴をめぐるシリーズとしては珍しい推理物。舞台は博物館。この点も異色だが、謎の秘められた場所のイメージがある。複数の伏線が思わぬ結果をもたらすが、締めくくりは心温まる過去のエピソードに帰結するなんて気が利いている。それは、ドラえもんらしさでもあり、いつものドラえもんにたどりつく安堵感を感じさせてくれる。

未来の社会の外れ者の科学者たち、これがゲストキャラクター。このドイツ系の名前のいわゆるマッド・サイエンティストたちが、科学史上の”錬金術師”のイメージに重なりこの作品に奥行きを与えてくれている。

偉大な発明の暴走を止める力は、一見意味のない無駄な発明にあった。このオチは知的な示唆に富んでいる。

映画ドラえもんと科学史 その1 宇宙英雄記

子どもとの付き合いである。この春は35作目だそうだ。映画版の方向性は、非日常な世界での活躍だ。この作品も、別な星が舞台となっている。

”ヒーローは、キミの中にいる。”これが副題で、失敗ばかりののび太くんだからこそ、このテーマが光る。というか、これがドラえもんのそもそもの主題だろう。

パロディ的ヒーロー戦隊物で、ある意味穏当な作品。悪の組織との対決の末、ボスキャラを倒して平和が戻るというお決まりのパターン。

昭和が遠くなるにつれ、ドラえもんは懐かしくなっていく。昭和の時代に輝いていた科学のイメージがまだここに残されているような、郷愁?

今、ドラえもんがやってきた22世紀にはまだ遠いけれど、私たちは、すでに”未来”にいる。この距離感は微妙。

20世紀を過ぎ、ドラえもんの世界は、だんだんと魔法とファンタジーの世界に近づいていくようだ。

ところで余談を2つ。

1 空気砲、これドラえもんの戦闘アイテムなのだが、唯一”科学的”に実用化されている。射程距離40㎝位。圧縮空気が一瞬放出されるすぐれもの。映画館のグッズコーナーで買ったがうちの子どもにはうけている。

2 なんと、この映画、ケルト系の音楽が使われている。ポックル星の人たちの楽しげなイベントで流れるジグは、ティンホイッスルで演奏されていた。装飾音の入れ方もそれっぽいが、僕の知ってる人の演奏かも。

ひな祭りと呪術

今日のグーグルのトップページは、流し雛。雛壇のお雛様ではない。凝ってるね。

流し雛の方がずっと古い形態らしい。そしてその本来の意味は、呪術といってもいい。

人形って近代的には、かわいがるものだけれど、呪術では、身代わりだ。女の子の健やかな成長を願い(これは今も同じだけれど)、その身に降りかかる災厄をこっちにそらせて流してしまおうとする儀式だ。

もう一つ呪術的な要点といえば、水。日本の伝統的な儀式として穢れを祓う水のイメージはとても重要だろう。

ひな祭りを説明する英文にこんなものがあった、「water purifitice ritual」/水で穢れを落とす儀式。本質を突いた表現と思う。

人形をにんぎょう、と読めば、英語のdoll に相当するが、ひとがた、と読むとサイキックな意味合いがある。英語なら、figurine か。

いずれにせよ、お雛様は、しかるべく正しく扱おう。

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