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川崎中一男子生徒殺害事件の背景とキーワード

まずおことわりとして、一般化して書くことする。少年事件を扱ったことのある方なら、「先輩」という言葉に特別な意味があることに同意してくれるだろう。18歳以下の未成年者にとって、通常それは通う学校の先輩である。が、非行少年が使用する場合、それは地域の非行集団の意味であることが多い。

だから、子どもの様子がおかしい、と感じる保護者もこの言葉に注意してほしい。

家庭の保護能力が低下し、学校の管理も及ばなくなると、この集団から誘いがかかる。どこにでもいるのだ。そして、最初それは魅力的だ。スゴクで自由でかっこいい(と、映る)。背後に暴力団がいたりするが、最近は少年非行集団が”自立”の傾向にあるのかも知れない。

変な話だが、彼らの”管轄地域”であまりに大きな事件を起こされるのもかえって困るので、暴力団がそれなりに少年非行を”規制”してたりもするのだ。

さて、通常このような仲間に受け入れられるうえでは通過儀礼がある。犯罪社会学的に重要な点だ。

それは、悪事をなすことを強いられる、ということだ。その効果は、通常の社会との関係を断たれること。かつ、その反動として非行集団のルールに従うことになるだろう。

この事件上、一般的な感覚から不思議な点は、「なぜ危険と知ったうえで、行くのか」だ。

いくら凶悪な集団でも、相手を学校や自宅まで連れ出しに来ることはまずない。でも、こういったリンチ殺人事件の被害者は、あえて自分の足で死に場所に向かっていくことが多い。

心理的に退路を断たれ、心理操作もされているのである。すでに悪事に加担させられているなら、警察に頼る気も失せているだろう。

この件で特別なことがあるとしたら、加害者の逮捕がまだないことである。

地元警察なら、地元の非行少年集団のことをよく知っているはず。このあたりならあの連中とか、目星は簡単につく。なので、逮捕に時間はかからない。

そうでない理由として、多分、スマホの普及など通信手段の発達が、より広域の集団との接触を可能にしている可能性があろう。

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