« 勇気と障害、ある鳩の生き方 | トップページ | 教養の宗教学 その4 元旦の日の出 »

教養の宗教学 その3 お正月の意義

若水って言葉がある。定義は、元旦の朝に初めて汲む水。この水は神聖とされ、一年の邪気を除く意味合いがある。

水道の蛇口にしめ飾りを結ぶ習慣のある家庭もある。水道水ではそれらしくないけれど、これはとりあえず若水を迎える意味。本来なら、井戸水や湧水のある場所なのだろう。

西洋の社会では、新年にことさら宗教性を求めないけれど、日本の習俗では、世界がリセットされ、新しくなるような特別な意味合いがある。

旧暦ならもう少し遅いけれど、だんだん日が長くなり、自然界の命が新しくなる様子に、人間もあやかろうとする素朴な信仰なのだろう。これを基盤として、神道とか、仏教にも関連付けられた行事が派生したと考えれば自然だ。お札を新しくしたり、初詣したりそんな具合。

前年の穢れを祓い新たな年を清らかに迎える、といえばより神道的だが、忘年会の憂さ晴らしも、年末の大掃除も(実施は気候的に最悪だが)もこの信仰にしっかり附合しているし、前者は精神性、後者は物質性に対応している。

日経新聞で、お正月の意義について的確な英文を見つけたのでご紹介したい。

”...a time to clear away the impurities we accumulated over the past year,so that we can start with a clean slate in January”

ところで余談。

ある大みそか、近所の神社へ初詣に行ったが、そこでは厄年の人たちが日本酒をふるまっていた。で、いただいたのだが、その後ひどい発熱となり、寝たきり正月になってしまった。まさに厄落とし!こっちは、厄受けであった。

« 勇気と障害、ある鳩の生き方 | トップページ | 教養の宗教学 その4 元旦の日の出 »

思想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/448947/58491683

この記事へのトラックバック一覧です: 教養の宗教学 その3 お正月の意義:

« 勇気と障害、ある鳩の生き方 | トップページ | 教養の宗教学 その4 元旦の日の出 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ