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ベイマックスを批評する 残された心

海外の視点だからできたサイバーな和、これがベイマックスの世界描写。外国人が注目しそうなコンテンツを、十分に消化して創造的なアレンジとして緻密に構成している。街の光景は、都内に思いつく場所があちこちあったりする。

ただし、基盤はアメリカンなおたく世界であって、この”風土”のテイストではあくまで洋物。

悪と戦うロボット物とありきたりの範疇に入れることもできるが、悪にもいろいろあって、かつ、どの悪もそれなりに了解可能なありうる悪なのだ。

悪は、三つ登場する。見えにくいところなのだが、このアニメの良くできた点は、悪の描写だと感じる。

企業の強欲、個人的復讐心、そして、与えられた才能の無駄遣い。最後の一つは、主人公の心の成長に関わるものだが、いずれも実はヒューマンなもの。

そして、これらに対するものが、ベイマックスに封じられた愚直な良心。

ベイマックスが、まさにロボット的に!良心を行動化する姿勢が観る人の心を打つという筋書きだ。

以下ネタばれの要素を含むけれど、、

クライマックスで、うちの娘が大泣き始めた。「ベイマックスかわいそう!!」。僕の隣のお姉さんもグスグスしている。

でも、残されたベイマックスの右手に握られたものがあった。

僕、「ベイマックスは心を残してくれたんだよ。」

娘、「その心は命なの?」

僕、「そう、命でもある。だから大丈夫」。

なんて、やりとりがあったりした。

このアニメはとことんサイバーで、破壊の描写も激しいが、死の描写は一つしかない。けど、その死は、善き魂の不滅を表現している。

そして、、、

映画館を出たら、”人身事故”で電車のダイヤが混乱していた。これが東京の日常である。ある意味、これも心の残し方なのだけれど、現実はむなしいね。

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