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ラテン語の世界 その27 慶応大のエンブレムと英語教育

先日、慶應大学の大学院生(経営学)から、一経営者(だったんだよね僕)として、研究上のアンケートを依頼された。その用紙のデザインのことだ。

しっかり、盾形のエンブレムが記載された大学所定の用紙なのである。なんだか、大学からの正式依頼みたいでしっかり「お答えいたしましょう」って気になる(権威主義も感じるが)。

盾形のエンブレムって、欧米の大学ならどこでもそれなりのものを持っているが、日本の大学ではそれほど普及していない。

やたら英語にこだわって「スーパーグローバル」!?化を目指しているくせに、こういったツールのことは無頓着のようだ。

で、そこには、なんとか大学って自国語で分かりやすく表記するが、通常、MOTTOがラテン語で別途記載される。そうしないと、普遍性のある学術性が疑われるだろう。

慶應大学の場合、

CALAMVS GLANDIO FORTIOR/ペンは剣よりも強し 

こんな具合。勉強に気合が入りそう。

大学関係者に言いたい。よくわからない名称の学部学科を乱造するより、ビシッと決まるモットーを考案し、世界に発信したらどうか。

最近まで、即戦力(とりあえず就職できる技)が教育目標のようだったが、最近はリベラルアーツだそうだ。リベラルアーツって、ラテン語を基盤とした教養の体系なんだけど、、、

以下余談。

今あるかどうかわからないけれど、ある英会話学校が、エンブレムを掲げていたそうだ。

そこには、ラテン語で!このようにモットーが掲げられていた。

VOX ANGLICA VINCIT OMNIA/英語はすべてを打ち負かす

だってさ!

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コメント

エンブレム・モットーというとほかはキリスト教系の女子私学で充実しているというのが個人的印象。
たとえば雙葉学園はフランス語だけど
SIMPLE DANS MA VERTU FORTE DANS MON DEVOIR(徳においては純真に 義務においては堅実に)
校章エンブレムもしっかりしている。
http://www.futabagakuen-jh.ed.jp/gakuen/fb-policy.html

確認しましたが、これはよくできたモットーですね。エンブレムとともに。
改めて感じたことですが、こういった場合、ランス語の旋律って華麗です。
サンプル ダン マ ヴェルテュ
フォルト ダン マン ドヴワール
この言葉、覚えておこうと思いました。
ありがとうございます。

はじめまして。蓑笠亭主人鋤谷九郎(さりゅうていしゅじん すきやくろう)と申します。ラテン語は学生時代「かじった」はおろか、「なめた」とも言えないくらいの程度勉強しました。それゆえ、現在でも時折、ネットで検索いたしております。そんな中で、貴兄のブログを拝見しました。
Vox Anglica Vicit Omnia 私も名古屋の街で生徒募集の看板を見かけました。今は撤去されておりますので、もう見ることはできませんが、それを見た時には思わず「ん?」と思ってしまいました。何でも、その紋章は英国の紋章院から正式に認可されたものだとか…。しかしながらその真意には、かなりの「皮肉」が込められているように思います。なぜなら「英語」を意味するVox Anglica は「イギリスの声」ともとれるからです。「外国語学校で英語を教えるそうだが、アメリカ英語ではなく、イギリス英語こそ正当だ。それを忘れるな」と言っているようで、おかしく思いました。しかし、そんなことを知ってか知らずか、当の英会話学校による、そのモットーの日本語訳は「英語は世界の共通語」だそうです。「バカにされている」とも気付かず、「おいおい」と言いたくなります。

蓑笠亭主人鋤谷九郎様
古典世界に通じておられる方の投稿をありがたくいただきました。
先の逸話は、「ラテン語の話:逸見喜一郎」から知った話ですが、現認レポートをいただけるとは思ってもみませんでした。
英語の立ち位置?とは、実に微妙なものなのですね。
最近、「ローマ人の物語、ローマ世界の終焉:塩野七生」を読んでいますが、今改めてVox Anglicaという言葉を見ますと、蛮族の一支族アングル族、文明崩壊の幕引き、、なんてイメージが重なります。ところが現代、彼らの言葉が、どうしてありがたく心して、国策的にも学ばなければならない言葉になったのか、面白い時代になったものです。

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