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ラテン語の世界 その26 ロゼッタとフィラエ

つまり、欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機(Rosetta)とその着陸機(Philae)のネーミングのこと。

ロゼッタって、あのプリキュアの一人、キュアロゼッタか。そんなことはない。これは、世界史の最初のあたりに出てくるロゼッタストーン/Rosettastoneのロゼッタであろう。ちゃんと綴りを確認するとこの情報にたどりつくことができる。

これは、エジプトの地名だ。

Rose+なんとかは、バラにちなむ単語に多い。女の子の名前にありそうだけれど、語源的に別物だろう。

で、フィラエ、いかにもかわいげなラテン語(女性名詞)?。確かにラテン語の辞書にもある。ナイル川の中州の島とある。またまたエジプトの地名。

宇宙の謎どころか、ネーミングも謎めいている。

島?ここは、古代エジプトの神殿がある。その主神は、イシス。これがヒントなのだろう。

この女神は、エジプト限定ではなく、エジプトを滅ぼしたローマ帝国でも神として受け入れられたそうだ。

処女のままホルス神を身ごもった、とされる点で、聖母マリア信仰の原型でもある。別名「星の母」、やっと宇宙が見えてきた。

フィラエの神殿ではないようだが、こんな銘文が伝えられている。

「わが面布を掲ぐる者は語るべからざるものを見るべし」。

まさに真理の探求である。だから探査機か?だんだん辻褄合わせになってきたぞ。

これに比べ、日本の探査機、ハヤブサはわかりやすかった。

このあたりを調べだすときりがないが、少なくとも重要な視点として、地中海世界がある。

この探査事業はヨーロッパ文明の成果みたいなもので、その源、ギリシャ、ローマを意識するならエジプトも関連するわけか。

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コメント

ラテン語で単語 rosa の's'は英語みたいにのどを震わせる声を発音しないと岩波のラテン語文典のかなり最初のあたりに書いてありましたね。現代フランス語、ドイツ語、イタリア語も英語と一緒なのでしかたないわけでしょうけど。
オンラインの発音サイトでさっき聞いていみたらrosettaものどを震わせる声の出ない's'の音。それがroseの英語発音にひきずられたのか日本ではロゼッタ読みが大半、というのが現状でしょうか。
Philiaeの字面からはギリシャ人の呼び方をそのまま使っているのか?という印象を受けるけどアレキサンドリアの大図書館時代に土地の歴史が奪われたりしたのかなあ?

コメントをありがとうございます。
ESAでは、複数の言語圏の人が働いているはずだから、”ス”と読むか”ズ”と読むか違ったりするかも。仕事に支障がなければいい問題なのでしょう。
ギリシャの古典を読んでいると、エジプトとの行き来の記載があったりします。一見意外だけれど、地図を見れば納得できます。それに、エジプトの方が文明として先行していたし。

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