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幼児が仏壇に感じること

あれはうちの娘が2歳のころだったか、実家に帰ったときのことだ。仏壇の扉が、まさに観音開きに開いていたのだが、娘は、その前でおびえたように中を凝視し、固まっている。

「大丈夫だよ、おじいちゃんとか、ほかにもいろいろいるかも知れないけれど、みんなお前を護ってくれるひとたちだよ」、と教えで抱きかかえてやった。

何が見えたかは知らないが、子どもにしか見えないものがあるという伝承は(あのトトロもその筋の話だ)、古来ある。幼いときほど、あっちの世界に近いという理屈だ。

そしてこの春、実家で法事があったとき、娘は、「おじいちゃんに手紙を書いたよ」と、祖父の遺影の前に手紙を添えた。内容は、「おじいちゃんだいすき」だった。

娘と祖父の命が重なった期間は、1月しかなかった。だから、娘はささやかな埋め合わせをしたのだろう。

今回、実家に帰ったら、真っ先に「なむなむするー」という。線香を立て、手を合わせるだけでなく、木魚をボカボカやりだした。

そこまでやるなら、フルコースもいいだろう。

なので、般若心経を読ませてみた。これ、全部ひらがなのルビつきなのでこの保育園児でも読める。これで、一人でボーカルと伴奏でき、それなりの仏門デビューとなった。

が、娘はさらに要求する。「これってどうゆう意味の言葉?」って、それはお経(中身)である。

いきなり保育園児に般若心経(=古代インド哲学)の解釈か、、、

適当に、「むかーし、むかーし、シャーリープトラって人がいました。この人が教えてもらったんだよ。この世界の本当のこと、そうすると心がとっても自由になるんだ、、」とかなんとか、、、。

ピュアな心であるほど、仏壇っておもしろいのだ。

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コメント

親が折に触れて教えるにはちょうどいい難易度だったのではないでしょうか?
正しい解説本というと岩波文庫版、TVやWebでお手軽にというならNHK ETVの「100分 de 名著」のNHKオンデマンドでとか。どっちも「わからないところは飛ばしていい」と教えてくれる人がいないとつまづきかねないのでその配慮が肝要。
個人的には清水義範のパスティーシュ小説「生臭心経」(『江勢物語』所収)でおしまいのマントラを隠秘学・オカルティズムの類だと明言してくれる流儀が好きですがまだ年少の人にそこまでバラしていいものかというとダメな部類なのかもしれない。

コメントありがとうございます。岩波文庫版が家のどこかにあったはず、こんな機会にまた読み直してみたいものです。

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