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ラテン語の世界 その24 VENI VIDI VICI

去年の年末のこと、量販店のキャッチコピーでこんなものがあった。

来た、見た、買った、これはパロディーである。オリジナルを2000年を飛び越えて。

VENI VIDI VICI(ウィーニー、ウィーディ、ウィーキー) の訳は、来た、見た、勝った。全部「V」で語頭を押さえてあることに注目。

よく似た動詞の完了形が三つ並ぶ形であり、その活用の形には、「私は」の意味を含んでいる。これはラテン語だからできる技。

現在形なら、VENIO VIDIO VINCO 。VIDIOは、ビデオとして日本語化している(意味は少し違うけれど)。

結局、これ何?といえば、カエサル(シーザー)の凱旋の旗印だ(ポントスの戦い)。

戦場に到着した(来た)、戦況を把握し(見た)、勝利を収めた(勝った)、と、いうこと。

民衆に迅速な勝利を伝える政治的PRでもある。おそらく、民衆はこの言葉を連呼して彼を迎えたのだろう。

カエサルは、ただ有能な司令官であるだけでなく、このように民衆の心をつかむ技術も見事だった。で、ローマ史は帝政に向かう。

日本の政治家が見習ったらかえってヤバい?大丈夫だろう。

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