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多摩連続放火事件のプロファイリング

この事件は、多摩市内で建築中の家屋が次々と放火されるというもの。未解決事件である。

犯罪心理学上、放火事犯の基本類型は、都市型、田舎型である(関連学会の発表から)。都市型は無差別的、田舎型は、特定の家を狙ったもの。

田舎型は、密接な人間関係の中で発生した深い怨恨に基づいている。だから、犯行対象が特定している。

都市型は、端的にいえば憂さ晴らしだ。田舎型はそれなりの深い動機があったりするが、都市型は、「むしゃくしゃしたから」とか、何とか。マトモな言語化もできない場合が多い。中には、近所の子どもにバカにされると犯行する、なんて例もある。内面的に類似の事件は、公共物の破壊だろう。

つまり、相当に未熟な人格が推測される。ただし、最近の傾向として、一見普通の社会生活をしながら、人格に未熟なコントロールできない側面を残しているような、アンバランスな人が増えているような気もする。

ともあれ、動機の背景は、社会一般への漠然とした恨み、そして一種の承認欲求。

この承認欲求とは、ゆがんだ自己愛、世の中に大騒ぎをもたらした自分への自画自賛と言い換えられるだろう。放火とは、もっとも単純に大きなインパクトを与える方法である。

ところで、なぜ連続して建築中の家なのだろう。当然、犯行しやすいからだろうが、夜中に灯油を持ち歩くなど怪しいが、車両を使えば目立つ(したがって生活地域が限定される)。より手ごろな放火なら、もっと手段と対象がある。たぶん、同一犯ということを見せつけたいのだろうね。

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