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脳科学について その5 妖怪ウォッチと裁判員

こういった奇抜な組み合わせは、このブログの特徴としてご理解いただきたい。

アニメ、妖怪ウォッチでは、人の突飛な心理状態を「妖怪のせい」として解決がなされる。たとえば、異常にやる気がなくなるとか、やたらに気分が高揚するとか、いきなり寝ちゃうとか。

つまり、それは個人の責任ではなくて、外在的な何かのせい(原因の外在化)、というわけ。

主観の世界を物質的な脳に置き換える場合とよく似た発想だ。でも、脳科学はその全てを脳に置き換えることを目指している?としたら、妖怪ウォッチよりさらに進んだ外在化である。

現実問題に置き替えてみよう。刑事裁判の法廷で、弁護士が、「この犯罪は本人のせいではなく、本人の脳のせいです」なんて弁護したらどうか。

それだけでは、受け入れられないだろう。しかし、脳科学を駆使して、実証的に弁護するなんてことは将来ありうる(そもそも脳のどこに責任なんて価値判断が発生するのだろう)。

で、なくても、異常な犯罪に対して、精神障害を理由とした責任の軽減が図られることは通常の弁護である。

とはいえ、特段に事件が「異常」でなくても、実務上、警察段階で大多数の犯罪は不処分になっているわけ。起訴までされる事件はそれなりに異常ではある。いちいち精神鑑定をしていられない司法上の経済問題があるから通常の裁判手続が優先されている。

今は、裁判員制度の時代だ。ほぼだれでも裁判員になりうる。妖怪を発見できる妖怪ウォッチがあれば便利だがそうはいかない。自分自身が”責任ウォッチ”になることが期待されている。

どれだけ責任があるかウォッチして、量刑まで考えなくてはならない。

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