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2014年5月

幼児の経験世界 かびるんるんの秘密

保育園の子どもたちの絵を見て気付いたことが一つある。

それは、「かびるんるん」の形態イメージの源泉。

かびるんるんとは、アンパンマンに登場する憎めない悪の手下キャラのことである。

その形態は、頭から8本の触手が直接生えている。これが手足の代わりだ。

もちろん、このような形の細菌がいる。それに加えていえば、幼児の描く人物画にもよく似ている。

3~4歳、このあたりの発達段階だろうか。それ以前は、人の顔だけ描くことが多いが、次は手足が顔から生えるように描かれることがあり、5歳以降は胴体も加わる。

つまり、かびるんるんとは、幼児の発達段階で一時的に表現される人のイメージに関連しているようだ。

アンパンマンの世界が古くならない理由の一つは、こういった普遍性に根差した表現を活用していることにあるのだと思う。

映画 ゼロ・グラビティ 無神論的宗教性

できるだけネタバレにならない程度に抽象的に、、

後から気がついたことだが、音楽が全く記憶に残っていない。冷徹で切迫したリアリティ、の連続だけで観る者を引き込む映画だ。

この点でも「アナと雪の女王」の対極である。また、”アナ雪”で自我肥大した気分を冷やす意味でもお勧めである。

日本語の題名は、本質を大いに外してしている。やはり、この映画は、グラビティ/GRANITYである。最後のエンディングの、ヒロインのわずかなしぐさ、そこにこの原題の意義が発揮される仕組みになっているからだ。

宇宙の物理的空間は、全く無慈悲だ。善も悪もない。物理の法則にどんな願望も、祈りも通じない。ただ、合理的に行動する者のみ、生き延びる可能性がある。これが無神論的。

しかし、崇高なものへの畏怖、人の行為の崇高さは、この映画の見せ場である。そして、生きていること、生き続けること自体に大きな意味がある。これが、テーマなのだろう。これは、ある意味宗教的である。

それにしても、ヒロインの上官だが、この人できすぎている。上官というより、導師、まるで、宇宙の聖者だ。

宇宙空間にはじき飛ばされ、死ぬことが確定された宇宙飛行士が登場する。折しも、眼下ではガンジス河に朝日が差し込んでいた。そして、無線で最後に伝えられた言葉は、「It’s Amazing!」

この言葉には、崇高な美しさへの賛美とともに、今朝を迎えた無数の人々への祝福が込められていると感じる。この言葉、クールである。

こんな言葉がある。

中世の神秘的な思想家、M.エックハルトの言葉だ。

「今、あなたが絶望し、悲嘆にくれているのなら、このときにこそ、現実を恨むのではなく、あなたがこれまでどれだけの恩寵を受けていたのかを思い起こすがよい」

アナと雪の女王 その7 題名とユングな布置の問題

原題は、「FROZEN」。こっちの方が深い意味がある。「凍った」といえば、見たまま、だけれど、凍りついた社会関係を解きほぐしていく物語と解釈すれば、納得できるし、より身近な問題に落とし込むこともできる。

凍りついていたのは、アナとエルサを取り巻く世界だ。それなりに安定はしているが、その分恐ろしい力は充満していた。

それが、社会関係の”布置”が変化することで、暴走が始まる。

この場合、布置とは、ユングの心理学用語のことである。元の言葉では、ドイツ語「Konstellation・コンステラチオーン」。辞書的には、形勢、さらには、星座、そして人の運勢といった意味合いも含んでいる、占星術的だよね。

ユングの発想の特徴は、物事を両面から考えるということ。

安定した布置が変わるということ、それは激動を予兆する。破滅的でもあり、変革的でもある。

この物語の場合(ベタではあるが)、凍りついた世界が崩壊し、別な形で再生するきっかけは、利他的な愛、である。

ついでにいうと、主題歌の日本語訳は、大いに不満である。オリジナルのニュアンスを大いに損なっていると感じる。

日本語バージョンは、あまりに自己陶酔的に歌う感じ。自己愛喚起型だ。

いい歌なんだけどね、あまりに流行りすぎる社会状況って、いいのか?とも思う。

心理学の話に戻るけれど、その人だけの問題を観るのではなく、その人を取り巻く布置を観ることは重要だ。

フルート入門 その1 銀座山野楽器へ行く

つまり、フルート選びの付き合いである。ここほど各種メーカーのフルートを吹き比べできる場所もないので、銀座山野楽器へ。

それにしても、「アナと雪の女王」、、一階の特設コーナーはあの主題歌で席巻されている。地下鉄の階段で歌っている子どもがいるほど。

でも、とにかく5Fのフルートサロンへ行く。

ことの発端は、僕のマテキ(フルートのブランド名)である。僕よりフルートができる人が、このフルートを吹いてみたところ、いたく気に入ってしまった。操作性がいい、特に高音域の音がよく出る、ってことで、愛用のフルートの限界を感じ、マテキに拘わらずいろいろ試してみたい、と思ったわけ。

僕は、コメント係。

こんなきっかけで、このシリーズを始めてみた。

そもそも、フルートを広めることに関心がある。この記事をきっかけにフルートやってみたい、って人が増えることを期待している。

さらに欲をいえば、笛一般。僕の使用楽器は、その他、ティンホイッスル、アイリッシュフルート。こっちの紹介もしてみたい。

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