TOEFULとWASPそして古典の日
今日の日経、「一億総TOEFUL時代!?」とある。
国家公務員試験にTOEFULを使う指針が決まったからだ。
TOEFULの本来の意義は、北米の大学・大学院入試基準なんだけど。
このブログでは、グローバル化は、WASP化じゃないか、といろいろ書いてきた。つまり、露骨にいうとアメリカ基準に従うことの地ならしである。
一方、今問題になっているアメリカを中心とした国家的スパイ活動、メルケルが怒ってるあれだ。その参加国は、みなWASPな国である。
そこには、明確な枠があって日本やドイツは入る資格がない。この”スパイ同盟国”すべてに多くの移民を送り続けてきたアイルランドも入っていない。アイルランドは、「WCC」だから(白人、ケルト、カトリック)。内輪で「入れようか」と話したこともあったかも、しかし、イギリスは強く反対だろうね。歴史的に。
とはいえ、英語は大切である。このブログ(英語に対抗的)の書き手が言うのだからほんとうだ。
でも、自分たちの根っこ、固有の文化を守るってことがその条件。そうだ、今日は「古典の日」である(古典の日に関する法律、平成24年9月5日制定)。
アイルランドの例は参考になるだろう。数百年の植民地支配で浸透した英語を第二共通語として活用している。ユーロ圏で英語圏の国はアイルランドしかない。
それでいて、古来の言語、ゲール語は相当無理して守り続けている。
この時代、「古典」を失った国は、文化的植民地になってしまうだろう。先の法律でいう「古典」とは、源氏物語とか、ばかりではなく、「価値のある継承された生活文化」も含まれることが肝心なところ。
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