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子どもとの会話 自然と幾何学

(娘) まんまるなものっていーっぱいあるよね。どうして?

(私) 自然はまん丸なものが好きなんだよ。自然の力が働いて、まん丸をいろいろ作るん  だ。地球もお月様も丸いよね。

 それから、水の粒とか小さいけど丸いし。おまえだって、一番最初、お母さんのおなかの中で小さな丸い卵だったよ。

(娘) でもー。四角いものもいっぱーいあるよ。

(私) うん。それは、みんな人間の作ったものだよ。自然が作ったものじゃないから。

〔付録〕思想史エピソード

プラトンは、自然の背後にある幾何学的秩序に注目していた。また、そこには、円や球体を完全な形とする発想がある。

特に、天体とその運行のように、高次の自然界に属するものはいっそう鮮明にこの秩序が表現されていると考えていた。

この発想は、後の地動説、そして太陽系の仕組みを解明する上で重要な下地になったが、その難点は天文学者たちがあまりにプラトンに忠実すぎたことにあった。

つまり、惑星の周期を完全な円と考えると、「計算が合わない」のだ。この難問突破したのがヨハネス・ケプラー。彼は、正円ではなく、楕円軌道を想定することで太陽系のモデルを実際の観察結果に整合させることができた。

ただし、ケプラーの法則のように、ざくっと単純計算で天体を把握する手法は、プラトン主義の応用型といえる。それに、なにを隠そう、この人忠実なピュタゴラス主義者で、元、宮廷付占星術師でもある。

 

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