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奄美紀行 その4 ことばの文化

IMMORE(イモーレ)、閲覧者の方へ。

ヰ(Wi)や、を(Wo)などほとんど消えてしまった日本語の発音が、この島にはまだ残されているそうだ。この情報は、「奄美方言入門」・浜田敬助編著、南方新社 にある。

こういった日本の原文化の面影を探すことができたらすばらしい。

文献に頼らず、イェーツや柳田國男のしたように、直接聴く事ができたらもっといい。

レストランの夕食中、スタッフの方に「こんばんは」について聴いてみた。

この方、都会の名瀬出身の方(シティガール)なので、ネイティブではない。「ならば!」と、より正確な発音のできる方(トラディショナル・カントリーレディ)をわざわざ連れてきてくれた。

とりあえずのカタカナ表記で「ヨネーヤ、ウガミンショーレ」と聞こえた、これが「こんばんは」、である。今日は、だったら、「ウガミンショーレ」でOKらしい。

「ヨ」は夜、「ウガミ」は、拝む、に関連すると分かる。

こっちはハートがある。と、思った。だって、「こんばんは」なんて、極端な簡略である。ほとんど意味が残っていない。

それに比べ、奄美の言葉は、人に対する敬意に満ちているじゃないか。

アイルランドのジィア・グイッチ、直訳すれば、「あなたが神とともにありますように」もスゴイが、奄美では人を神様みたいに拝するニュアンスを感じる、もっとスゴイ。

先にご紹介した、入門書、これ、奄美地方、地域別の方言集なのだが、その地域は14種類!である。

宮古島で知ったなつかしい言葉、ティダ=太陽 も、ティダのほか、ティダン、ティーダ、ティラ、など豊かなバリェーションに感動。

そして、並べてみて一つ謎が解けた(今この場で)。

記念に奄美の海の日の出を。

ティダヤ ウガミンショーレ

Photo

ずーっと、不思議だったのだ。ティダがなぜ太陽なのか、関連する日本語が分からなかったが、それは、「照ら(す)」だったんだ。夜が明け、世界を照らす太陽のありがたさ、この言葉には率直な感動の響が残されている。

もう一つ奄美の言葉を。

「イモーレ」これは歓迎の言葉。「いらっしゃい」に関連するのだろうけど、空港についたら真っ先に知ることができる。

さらにオマケ。もう一つ謎解き。

ところで有名な滝がある。マテリアの滝だ。最近では、パワースポットとしても紹介される。

哲学的に、MATERIA/物質(ラテン語)だが、それは違うだろう。

非常に詩的だ、「滝つぼに映った太陽にちなむ」とされるが、その説明では直接に言葉がつながらない。本来は、「真」「照り」の意味だろう。

こいつぁ、すごい。「真の日輪を宿した滝」と解釈できる。実に神聖である。

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