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アイルランド 極上の夏 その16 廃墟邸宅

アイルランドの南西には細長い半島がいくつも突き出ていて、Bear(バル)半島もそのひとつ。コーク県(Co.Cork)の西部といってもいい。

この半島の中央南側の小さな入り江にこの廃墟はあった。

Puxley Manor (Manorとは城級の大邸宅)と呼ぶべきだが、Dunboy Custle とも呼ばれる。Dunboy Custle とは、文字どおり城であって、地域の支配者であったオサリバン一族の居城であり、隣接してその廃墟が残されている。

つまり、同じ地に異なる支配者たちが居を構えていたのである。

かつて、オサリバン一族が英国の支配に抗した最後の拠点、これが、本来のダンボイ城であった。

(文脈から外れるが、あの、ヘイン・ケラーの先生を輩出した一族であろう)

そして英国の植民地支配下で、鉱山開発で財をなした一族、それがパンクスレー一族であった。その栄華を物語るものが、Puxley Manor である。

しかし、その栄華は、アイルランド独立戦争の中で、炎の中に燃え尽き、残されたものがこの廃墟であった。

この廃墟に出あったときの気持ちといえば、(沈没も炎上も同じく20世紀初頭だが)深海のタイタニック号を地上見つけたようなものである。

この優雅なホールでは、舞踏会も開かれたことだろう。

が、あのジャックとローズが踊るような場所ではなかったはずだ。

Photo

そして外観はこのような具合。

Photo_2

是非お奨め、と、いいたいところだが、今はホテルとして新装開店中だ。廃墟として訪れることはもうできない。

逆タイタニック体験としてはどうか。

庭園の池のような美しい入り江の脇にあり、景観的には申し分ないと思う。

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