宮古島紀行 その13 清流の生き物とボラガー
川もない、乾いた平らな島、宮古島。しかし、水の湧く場所ならある。地名では、「ガー(泉)」と表記されるような場所だ。
宮古島の東端、断崖の続く地域に、ボラガー(保良泉)と呼ばれる場所がある。ここの泉は、水量が豊かで、なんと、2段のプールに活用されている(お奨め観光地)。
2段とは、泉のある崖の上と下を水路(流水滑り台)で連携したもの。良くできたアイデアだ。
以下の写真は、下側のプール。デザインが洗練されている。中央の木は、浜辺を代表する植物、モンパの木。
ここでは物足りないなら、目の前のビーチもある。荒波だけど。
では、水源に目を向けたい。湧き水を集めた貯水槽、冷たい水が流れるそこは、小さな貝類の棲家になっていた。驚きである。カワニナの仲間だ。まさに、想定外の出会い。本土のものより小型のようだ。
今年5月17日に、同じような湧き水で珍しい植物が発見されたと新聞報道(日経)があった。それは「チョウチンミドロ」という。つまり、藻である。地味だが絶滅危惧種とされているらしい。
かつて、島全体が海面下であった宮古島だが、こういった生物の由来は謎が深い。
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