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宮古島紀行 その12 池間島とcosmos

それは、宮古本島の北に位置する小さな島だ。しかし、この島に伝わる精神空間の濃密さときたら小さなコスモス(小宇宙)みたいなものだ。

一つの言葉をまずご紹介したい。「thinkai-nuu-innmi(ティンカイヌーインミ)」。

ティンカイは、「天界」、ヌーは「への」インミは「嶺」。と俗な日本語へと翻訳できるだろう。

「天界への嶺」ってたとえば地球の屋根=ヒマラヤ山脈か?

確かに、地名なのだ。というか、現実には平坦な島の北にある少し高くなっている場所である。これが「嶺」。

なぜ、そんなに大げさかといえば、重大な意味づけがあるかといえば、ここが!人の魂が天に還る場所とされているからである。つまり、世界の屋根どころか、「天国への階段」と呼んだ方がふさわしい。

天国と表現すると、キリスト教的に脚色されてしまうけれど、個人の魂(tamasu)が祖霊たちのもとに還っていく、と表現すれば沖縄的な死生観に整合するといえるだろう。

祖霊は漠然とした集合体であり「神」と表現してもいい。亡くなったら直ぐにそうなる(加わる)のではなく、伝承上、最初は「神人(kamsuto)」になると考えられている。

このような、「特別な場所」が島内いたるところにあり、精神空間と個々の場所が結びつき小さなコスモスが造られている、と僕は解釈する。これが、興味深いところ。

cosmosってギリシャ語を使ったついでに、観光ガイドを一つ。

この島で見た夜空は本当に美しかった。真夏の天の川、さそり座アンタレスの赤み、飛び交う流星、、こんな光景を見ていると、天国への階段伝承も不思議に思えなくなる。

ギリシャといえば、海辺のギリシャ・レストランまでこの島にある。眼の前の海を地中海とし、そして地元産海鮮料理も揃えば、イメージ的にも良いだろう。

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