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完ぺき主義者の思考法

幼い子どもを持つ親なら、「この子は何で、こんな些細なことにこだわるのだろう?」と、いらだつ経験が日常にあるだろう。

こういったこだわりは、自ら「完ぺき主義」に悩む人たちの原点なのかも知れない。

完ぺき主義とは、裏を返せば、自分の思うことを、そのままの形で、すべからく実現されなければならない、と考える思考法だ。

もちろん、そうなら結構なことだ。しかし、自分の都合で世の中回っているわけでないし、自分の能力、気力も限界がある。ある意味、鬱になりやすい人とは、心的エネルギー配分に無駄の多い人である。

つまり、ねばならない、とすることに無理があるわけで、これを努力目標にすればいい。

また、こういった人は、他人にも自己基準を強要する傾向があるが、そうすると自己中心性もはっきりしてくるだろう。そして、他人といろいろ軋轢が発生してまた悩む(お気の毒)。

もう少し深く考えてみよう。

誰だって、優先課題があり、またどうでもいい課題がある。だから、時間と労力の配分が大切なのだ(そもそも、本人がどれほど見極めているかも問題なのだが)。

しかし、大人の複雑な社会生活上、この仕分けはなかなか難しい。究極的には、価値観の序列を自分なりに構造化することにいきつくと思う。これは、かなり抽象的な作業であり、「個人哲学」みたいなものだ。

通俗的だけれども、そのためには、堅めの本を読む習慣があったらいいと思う。思考力を自分なりに練り上げるみたいな意味で。これを、実のある教養と呼びたい。

応用的にも考えてみると、これはビジネスにも参考となるだろう。

資産と人材を適正に配分できず、あっちだ、こっちだ、付け焼刃の対応に翻弄されている企業もあり、

反対に、明確な経営理念があり、この抽象的な観念が、その資産と人材、さらに机の上の物の置き方まで構造化できている企業もある。こういった企業は、何を捨て、何を得るか、判断にブレもない。

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