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プリキュアの夏休みと祖母の役割

第27話。これは教育的にもいい感じ。スマイル・プリキュア、夏休みのお話。いつものテイストとは一味違っていた。

プリキュアのメンバーの一人、星空みゆきが他のプリキュアメンバーとともに祖母の家に止まりに行くという設定。祖母の家は、日本の田舎の原型みたいなところにある。

遠野あたりがモデルだろう。水田の広がりと青い山。清流のほとりには、水神の祠があり、天狗、河童の伝承が息づいている。夜の闇の深さを印象的に取り込んでもいた。

で、その山の頂に巌(いわお)があったりする、こんなディテールがいい。特別な意味がありそうだが、話の中には組み込まれていない。

当然に、いつもの悪役(ウルフルン)が悪さをしようとするが、あっさり、みゆきの祖母にかわされてしまう。狼型悪役ウルフルンも、みゆきの祖母にとっては、カワイイ化け狐程度。このやりとりはよくできていた。

スマイル・プリキュアの設定上、悪役たちは人間たちの鬱(うつ)のエネルギーを集めて、より大きな悪事をたくらむが、この祖母からはどうしても出ない。

その対抗力は、祖母の人生の哲学でもあり、民俗学的存在(天狗、河童など)に象徴される大地の力との結びつきといえよう。正統な田舎暮らしの果報みたいなもの。

都会暮らしの子どもたちに、「おばあちゃん」の役割を伝える作品であった。

イメージ上関連して、こんな映画がある。原作は小説だ。

「西の魔女が死んだ」

子どもたちにとって”普通”に生きることが困難なこの時代、こういった視点は重要に思う。

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