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宮古島紀行 その7 言語、島ことば

基本から考えてみよう。現代日本語は、明治政府の政策から生まれている。良し悪しはさておき、近代国家とはそういうものなのだ。しかし、標準語という呼び方は好きではない。そこには正統な言葉ってニュアンスがあり、その他方言は劣った言葉のようにイメージされてしまう。

標準語の普及は重要なことだけれども、地域特有の言葉は、それぞれ標準化できない特有の意味合いを持っているし、僕はこれにとても魅力を感じている。インターネット時代にこそ、積極的に見直しを図りたいと思う。

以上、前書き。

このブログでは宮古島の方言を、宮古島語と表現しよう。当然、沖縄方言の一つなのだが、かつては、沖縄本島を中心とした琉球王朝の言葉とは、相当に異なっていたことを証する記録もある。

またさらに、ややこしいことに、宮古島の地域内でも言葉の違いがあるという。特に、北部の池間島周辺は独自性が強いそうだ。

細かいことはさておいて、それでも宮古島語は、日本語の一つである。全く異なる単語も多いが、文法は原則同じ。

それは、本土中心の発想からすると、エスニックな辺境の言葉に聞こえるかも知れないが、むしろ古い日本語が、残されている面もあろう(言語学の説)。

また、文化一般からみても、神道の原点(明治政府がいじくりまわした以前)とか、この島の祭祀からうかがえると感じる。

言語につき、僕の参考にしている本は2点。あと、ウェブ上もよくできた記載がある(宮古島キッズネット←これ、お奨め)。

①宮古方言散歩道 奥平博尚著 ㈱あどびず 発行

この本はとりあえず辞書に相当。島の中心平良(ピサラ)地域の言葉が基になっている。用例として、ことわざも沢山収録されている。

②池間民俗語彙の世界 宮古・池間島の神観念

伊良波盛男 著 (有)ボーダーインク 発行

言葉を通じ、池間島の独自性を強烈に強調した本。表題では、”民俗”だが、本の中では島民を”池間民族”と宣言している。つまり、池間民族の民俗をその土地の立場で解説した本。

もはや、宮古島語どころでなく、池間民族語の領域。

この区別、気になるところだが、原則、この関連記事では、より一般的な平良の言葉を宮古島語としよう。また、標準語を宮古の視点から、大和語とする。宮古島語で、現代日本語をヤマトゥフツと呼ぶからだ。

次回は、会話集とか。

〔追記〕

ウェブ上で言語学上の文献を見つけたのでご紹介。

学術上、宮古島の島言葉は、「南琉球宮古方言」で、

その中には、宮古本島、池間、伊良部、大神、多良間方言が含まれる。

また、南琉球方言には、宮古、八重山、与那国方言がある。

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