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日本の家、ハーブ、そしてドクダミ

ありふれた雑草だ。この時期はあちこちに咲いている。この写真は、保育園のビルの脇に咲いたもの。

Photo ありふれ過ぎてとても有り難味なんてない。名前も誤解を招く。しかし、日本のハーブの筆頭といえば、お茶とドクダミであると僕は断言する(ハーブ→カタカナ洋物とする考えは間違いである)。

旧家が取り壊され、整地され、雑草が生える。どこにでもある風景。多くの雑草は種が飛んできて生えたものだ。しかし、ドクダミは生き残った根から再生する。

ドクダミは里の植物だ。人間の営みとともにある。薬草として、あえて家の近くに植える文化があった、と僕は推測している。

こういった文化は西洋にもあって、ハーブの文化として輸入もされている。人類本来の智恵みたいなもの。

勝手にはびこり迷惑ではある。しかし、驚くべきことに種ができない。だから、人為が関与しなければ、分布が広がることはない。

近代的な発想では、薬は買うもの、支給されるものである。でもそれは社会が豊かになったからであって、公的健康保険制度があるからだ。おまけに、巨大な産業の利権とも結びついている。

いわゆる代替医療について、過剰な期待はすべきではない、とも思う。でも、身近なところから気づいてみてもいい。

ドクダミの元の意味を明確にいえば、”解毒”。生の状態では、殺菌作用であり、乾燥させた状態では、代謝の促進(老廃物を出す)、僕のイメージだが、この草のテイストざくっといえばこうなる。

別名、十薬。とても広範囲の使用方法・・効能がある。興味のある方は、ネットで検索してみればいい。

それって漢方の話ですかといえば、意外に通常の漢方薬のブレンドとしてドクダミが使われていないのは不思議。他の生薬との相性がよくないのかも。

以下、個人的経験のレポート。

1 生でバリバリ食べても死にません(国によっては野菜扱い)。

2 そこらへんからザクザク刈り取って、洗濯ネットに入れ、風呂に入れる。茹で上がったら搾ったりする。においは強烈だが、鼻の通りがよくなる。湯上りは爽快、肌がさらさらになり、蒸し暑い季節特有のベタベタ感からしばし解放。

3 乾かしたドクダミをお茶にすれば、かなりの利尿作用がある。お茶としては、乾燥した根の方がおいしい。体の毒気が抜けていく感じ。肌がきれいになるという人もいるが、ありうることだろう。ただし、”出す”ことが効能なので、下痢に注意かも(便秘の人にはベター)。

普通、野外採取、乾燥処理なんてやってられないから、薬局で十薬として買ってもいい。量的にかなり安い、けど効果はバカにはできない。

注意すべきは、利尿作用といっても、腎臓病の人が医師の意見なしに使っていいかといえば、止めた方がいいだろう。また、15歳未満には服用させるな、と、ある市販の十薬には書いてある。

4 うちの娘には、野外で虫にさされたとき、その辺のドクダミの葉をもみ潰して汁を塗れ、と教えている(あくまで応急処理、虫の毒自体を解毒できるとは思わない)。細菌感染で、後から腫れて膿んだりすることを防止するためだ。もちろん、状況によっては皮膚科のステロイド軟膏も考える(現代医学に対抗する気はない)。

 親的には、”自然の生物から受けた被害に対処するヒントは、自然の中にもある”、と教える意図もある。

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