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ラテン語の世界 その4 テルマエ・ロマエ 1

結構な映画である。銭湯とローマ文明を結ぶ壮大なコメディだ。世の中、大きな変わり目なのだから、今一度、文明ってもの考える機会にもなる。

阿部寛と上戸彩がラテン語会話するんですかこれ(まだ観てない、、)。

さて、基本から調べてみよう(ぼくはずっと初学者なので、間違いがあるかも)。

題名であるThermae Romaeなんだが、Thermaeはそのまま辞書に載っている。

その意味は、温泉、共同浴場、湯浴とある。まあ、そりゃそうだ。

でも、注意すべきは、この単語、複数形の女性名詞、主格である。通常、ラテン語の辞書ではいきなり複数形で記載されない。ということは、もともと単数形で使用されない単語なのだろう。

次、Romae。この単語はそのまま辞書に載らず、Romanusで載っている。

これ、形容詞である(と思う)。Romanusは、男性、単数、主格の名詞を形容する形(辞書ではこれを載せる)。

この言葉が女性名詞、主格、複数であるThermaeに合わせてRomaeと語尾変化しているのだ。

意味は、”ローマの”。

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(2012.9.18.間違いがあったので追記

形容詞とすると、romanae。名詞Romaの属格としてRomae。いずれにせよ意味は、”ローマの”。

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したがって、この映画の題名は、”ローマの共同浴場”となる。いたって素直なネーミングだが、ラテン語名の映画とはね。

以下、一般論。

ラテン語とは、印欧語と呼ばれる巨大な言語グループの源の一つ。だから、この映画で聴けるラテン語なんて、温泉風にいえば”源泉掛け流し”である。温泉ファンも言語学ファンも楽しめるぜいたくな邦画だ。

日本の義務教育で習う英語も印欧語だが、これは相当”ぬるく”なっている。ぬるいとは、印欧語特有の語尾変化がかなり退化しているということ。学ぶ立場からすれば楽。

ところが源泉であるラテン語は、印欧語の本領を発揮して、とにかく語尾変化しまくりまくりである。とはいえ、それなりに規則性があるけど。

さっきのRomaeもその変化形の一つ。例外はさておき、名詞の格(主格とか、属格とか)には、6種あって、名詞の種類は単数、複数2種あって、また男性、女性、中性3種の種類もある。

つまり!形容詞を一つ使う場合でも、形容する名詞に合わせて6×2×3=36の変化を想定しなければならない。

が、英語みたいに定冠詞とか不定冠詞はないって、慰みになるかどうか。

これがラテン語の世界の第一歩。

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