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座敷童子(ザシキワラシ)の棲む家 そしてバンシー

毎日、うちの娘から膨大な質問を受けている。中にはとりわけ難しいものもある。

たとえば、「ザシキワラシは、どうして古い家にしか棲まないの?」

民俗学的難題である。

少なくとも、数世代にわたる生活のドラマが無い限り、そういったスピリチュアル性が熟成される余地はない。また、建売住宅でも論外。

住宅が単なるモノになりつつある、そして合理性一辺倒の思考自体が問題なんだ。僕としては、そっちの方がぞっとする。そういった家には、恐ろしい住宅ローンがとりついていたりする。

どんな家に出そうかっていえば、これ。

この写真は遠野で公開かれている旧千葉家、この土間の様子はすばらしい。どれだけの人がどれだけの情念でこの上を歩いたか。踏み固められた土間の様子は、心の痕跡でもある。

Photo アイルランドにも旧家に由来の精霊の話が伝わっている。その一つとして有名な”バン・シー”。

バン(bean)は、女性、シー(sidhe,sheeなど)は妖精の意味。つまり、とりあえず妖精族なのだが、昔早世したその一族の女性の霊、という解釈もある。

だから家族の誰かの死に際して、泣き叫ぶわけだ。家の守り神たるザシキワラシと一脈通じるところがあろう。

いずれにせよ、世代がつながらなくては出ようがない。無縁社会とは、これらの精霊の住まう、いわば、”心の生態系”を脅かすものでもある。

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