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大河ドラマ「平清盛」考 その4 西行、旅をする詩人の原型

清盛の影を人格化するなら西行、まだドラマの中では俗名で登場しているけど。

政治史的なことはさておき、清盛に率いられた平家一門は、その悲劇的な最期によって日本の文化に多大な影響を与えた。

反対に、あえて権力の道を捨てることによって、後世の文化に多大な影響を与えたのは西行。同じ北面の武士であったが、彼は清盛と対極の道を選んだ。

西行の数百年後、芭蕉はみちのくへ旅立ったが、この旅は西行を追想する旅でもあった。そう考えれば、西行の影響は現代にもつながっている。山頭火の美学の源泉もこのあたりと思う(かなり屈折してるけど)。

そもそも、詩的なイメージを探索するために旅をするなんて、当時としては文芸革命みたいなものであったのではなかろうか。

都の上級貴族たちは、よほどのことをしでかして「左遷」でもされないかぎり、現地歌枕を見る機会なんてなかったはずだ。あくまで、都で思い巡らすのが当時の常識。

このドラマ、清盛の革命児性を強調しているが、西行を並列して考えてみるのも面白いと思う。おっと、次回は佐藤義清(のりきよ)改め、西行のデビューらしい。

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