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ラテン語の世界 その2 古典を学ぶ意義

世界には2極の文明の源流があって、それは古代中国と古代ローマ。イスラムも無視できないけれど、日本への影響度はあまり大きくない。

幕末、明治を駆け抜けた偉人たち、彼らはみな中国古典を学んでいる。江戸時代とは、この外来の思想を徹底的に消化してローカライズした時期といえる。

渋沢栄一という人は、元幕臣、日本の資本主義の父と称されるが、また論語学者ともいっていい。時代を最も先鋭的に生きた人は、同時に半端でなく古典にも通じていたわけ。これ、温故知新そのままである。

この素養を足がかりに日本の近代化は大いに成功したのだけれど、最近は息切れしている。とにかく、リーダーたちが軽すぎる。

最近の日経記事に、このごろの首相たちが読んでいる本が紹介されたのだけれど、「今、どうするか」的な本が主流で古典的なものは無かったように記憶している。

行き詰った現状の中で、原点回帰みたいな風潮もおきているようだ。中国古典から学ぶ経営学、みたいなビジネス書とか、ビジネス雑誌の記事。

一方、とにかくグローバル化ってことで、英語ばかりがもてはやされる今日この頃。僕的には、日本人の準アメリカ人化の推進計画みたいで、気持ち悪く感じている。

そんなに欧米に学びたいなら、文明の根本から学ぶ方法があるけど、つまりラテン語の世界である。

英会話みたいに、卑屈にならなくて済む。そもそも、現代ラテン語会話なんてローマ法王庁でしかありえない。

問題は、今に生かす含蓄の宝庫をそこからどれだけくみ取るかだ。そこには、中国古典のテイストとも一味違う楽しみがある。

すごく読みやすく、包括的な解説書があるので、ご紹介したい。

「ローマ人に学ぶ」 木村凌二 集英社新書

ネーミング自体、端的明快、内容に偽りなし。

 

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