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大河ドラマ「平清盛」考 その3 ヒーロー性

この番組、なかなか視聴率が上がらないそうだが、その原因の一つは話が難しいせいもあるだろう。

朝廷内の複雑な力関係、それは血縁関係の問題でもあるが、これがまた錯綜している。清盛の華々しい活躍の場といえば、源平合戦以前の保元・平治乱だが、これがまた分かりにくい構図になっている。

ストーリー上、なんとか貴族VS武士の構図を際立たせることで、わかりやすさを示そうとしているが(これがヒーロー性に重要)、やはり時代背景の複雑さで霞んでいることが否めない。

一方、歴代の大河ドラマで、同じく平氏を扱ったもので、かつ視聴率が高かったものは「風と雲と虹と」だ。これは、明快でかつカッコよかった。また、大河ドラマの設定としては多分最も古い時代設定だろう(承平天慶の乱)。

都の貴族の手先たちの圧政にあえぐ坂東(関東)が舞台。平将門は、坂東の民衆の支持のもと、都の勢力を駆逐し、その結果、独立の政権が生まれようとした。

その結果、彼は、反逆者として追討される立場となる。武勇には優れていても、率直で政略の苦手な将門は、次第に追い詰められ、激戦の最中、馬上で力尽き死んでいく。

そのプロセスの中、力を持つことが、民衆から自分が離れていくことに悩む将門の心理描写なんて伏線もあったりしてこれもよく分かった。

その盟友は、藤原純友、こちらも都の貴族に反旗を翻すいわば海賊王。こっちはしたかかキャラで将門とは対照的。でも、志は同じ。

清盛の方はこうはいかない。とりあえず政権側、海賊を討伐する立場だし。微妙すぎる。

というわけで、「平清盛」を面白く見るためには、参考文献も必要な感じ。というか、こちらは地味に勉強しながら楽しく?見るべきか。

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