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ギリシャの今そして古典時代

哲学者のイメージって青白いインテリって感じなのだけど、哲学の祖の一人ソクラテスは全く違っている。

その逸話は、彼がいかにタフな戦士であったかを語ってくれる。彼は極端な例だとしても、都市国家を支えるのは個々の自律した市民である、これが古代ギリシャの基本的な意識なのだろう。

歴史上、隣のペルシア帝国がギリシャ世界の脅威になっていたが、ギリシャ市民たちは、あんな隷属した連中とは違う、と強い自負を持っていたらしい。その裏づけとして、個々の市民が、誰の命令でもなく、自前の費用で戦場に赴いていた例などある。

市民参加型の社会だから、言語能力も重要だ。また都市国家間の駆け引きもある。だから、哲学の素養も重要であった。

ソクラテスは政治参加にも熱心だったが、要はやりすぎた。そこで、政治的抹殺が図られる。死刑判決とはいえ、仕掛けた側は逃亡してくれればそれでいい、程度に考えていたらしい。

だから、ソクラテス救出計画は全然問題なかったが、ソクラテス自身が断ってしまった。その理由の一つは、「世の中ダメになったのは、自分が至らなかったせいもある。」から。こんな死刑囚は、人類史上彼だけだろう。恐るべき自負心。

で、ユーロ危機の最中にある今のギリシャ。今日の日経ネタであるが、これもスゴイ。公務員は労働人口の3割。給与は民間の2倍。年金はほぼ現役時代の給与相当額。

財政上、未来を食いつぶして役人天国というわけだが、公務員批判なんて俗な問題ではなく、その本質は、20世紀型の国家と個人のありかたそのものではないか、と僕は思う。

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