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大河ドラマ「平清盛」考 その2 陰陽師(かなり横道の話)

マイナーなネタを拾ってみよう。たとえば、陰陽師である。

陰陽師の進言により、危うく殺されそうになった清盛(史実の記録にはないだろう)。そこで、後の清盛の父とされる男が助命の嘆願をする、、これが冒頭のストーリー。

迷信など信じるなって理由と解釈されるが、このあたりいかにも現代風の味付けであろう。

ところで、陰陽師なのだが、れっきとした国家官僚団、それも、現代でいえば、科学技術を統括するような立場である。呪術、占いだけでなく天体観測をして暦を作ることも仕事であった。

当時の呪術を、現代の社会の仕組みの中で置き換えれば、ほぼ科学に相当するだろう。それは、国家の指針も同様に左右している。

あの原発事故後、テレビに登場した国家直属および傍系の技術系の人たちを、清盛の時代でいえばまさに陰陽師である。

当時風にいえば、「この毒気、封じて見せましょう」って具合。ところがこの毒気は、だれも直接体感できず、所定の”道具”で知るしかない。また、よほど強く当たることがない限り、その結果は、統計上の数値でしかない。したがって、陰陽師じゃなかった、科学者を信頼するしかない。

国家の原子力行政は相当に疑念を持たれているが、かといって、科学そのものに疑念を持たれているとはいえない(僕自身そうである)。

しかし、科学技術そのものを、僕も含め、どれだけの人が一から理解しているかといえば、ほとんどいないだろう。科学は、そう思わせる社会の仕組みによって信頼されている。

社会学者、P.バーガーは、こういった社会の仕組みを(たしか)信憑構造と呼んでいるが、当時も現代も、この仕組みが”リアリティ”を支えていたことに違いはないはずだ。

かなり、横道に反れたが、いろいろ考えるネタがこれからもあるだろう。

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