タータンを着る 身近なスコットランド
秋も深まると、タータン柄を身につけた人が多くなる。今年の秋は、とりわけBlack Watch tartanが多いようだ。おそらく50人いたら、1人くらいの割合で、このタータンを身につけているのでは。
ただし、タータンはただの柄ではなく、それ自体伝統的な意味を持っている。一般的な意味では、スコットランド氏族(Clan)の印。その他、軍隊の所属・地位、社会階級を表す場合もある。
これが、僕のタータンのネクタイ。エジンバラで買ったもの。
上は、お馴染みのBlack Watch。スコットランドでは衛兵などがキルトとして腰に巻いている。特定の氏族の印ではない。
しかし、シャツならいいが、ネクタイなどワンポイント的な使い方には向かない感じ。着合わせに苦労している。
下はれっきとしたクランのタータン。その氏族とは、Lindsay一族。少なくとも11世紀の終わりころから登場した氏族である。
デザインもいいが、この氏族のモットーは、”Endure boldly”、勇気を持って(困難に)耐えよ、という意味か。なかなか勇ましい。心して身に着けよう。
こんな具合に、氏族のモットーを踏まえてタータンを使うのも一興。
以上は、タータンのガイドブックを参考にしている。加えていうと、タータンは日本の家紋に相当する意味もあるけれど、スコットランド氏族には、別途、紋章(Crest)もある。
Lindsay一族の場合は、王冠の上に羽を広げた白鳥をあしらったもの。カッコいいです。王冠は、王家に近い家系だからだろう。
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