経営者と教養について
経営者向けの雑誌、プレジデントの最新号は、ブッタとイエス・キリストの特集である。ついに景気もそこまで落ちたか。
つまり経営が、文字通りに、仏様、神様頼みになったということは、これが景気の底というべきものかも知れない。イタリア国債の次に日本国債、、そうはならない限り。
別な側面から考えてみると、明確に経営者の教養度が問われる時代になった、ともいえる。もしそうなら、これは大きな変化である。
教養といえば、その最たる担い手は大学であるが、バブル期以降の大学の経営は、ベタな教養をさておき、すぐに仕事ができる人材育成にシフトしていると思う。新設の大学ほどその傾向が強いだろう。ところが、いわゆる人間力とかより基本的な素養の重要性がかえって求められるようになったことは実に皮肉である。
企業経営というものが、常に一歩先を進むものであるならば、この大学教育の方向性も原点回帰にシフトすることは十分に考えうる。おそらく、あのグローバル化なるもの(本当に善いかどうかは別として)がこの変化をもたらす圧力になるだろう。
たとえば、今注目を集めているオリンパス事件で問われていることは、企業内村社会の作法が世界基準でどうなのか、ということだと思う。
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