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高尾山紀行 その2 飯綱権現の原型

イイズナとは、れっきとした日本原産の北方系哺乳類である。極レアである。かつ、日本原産の哺乳類の中では、ダントツに可愛い。特に、冬バージョンの真白なものは、すばらしい。

イタチの仲間だ。体型は細長。テン、イタチ、オコジョ、そしてイイズナと小さくなり、イイズナは手のひらに乗るくらい。可愛さのライバルは、ピカチュー体型のヤマネだろうけど、ネズミに近いヤマネとは別系統の、純然たる食肉獣、最小のハンターだ。可愛い猛々しさ、これも魅力かも。

一方、妖獣としての飯綱もいる。別名、管狐(くだきつね)。小さいけれど、恐るべき魔力を持つとされる。昔、これを使いこなす民間呪術者がいたそうだ。名づけて飯縄使い。その技を飯縄法という。

彼らは、管の中に飯縄を保管して持ち歩いていたそうだから、これ、ポケモンマスターそのものだ。

飯綱の恐るべき呪術のイメージが次第に神格化して、飯綱権現となったのだろうね。これが、高尾山のご本尊となっている。そのお姿は、いかにもコワモテの密教系であるが、由来は純粋の和物である。

かの上杉謙信の兜の前盾にも、その姿があり、武田信玄もその小像を持ち歩いていたそうだから、上杉謙信VS武田信玄の対決とは、同種のポケモンを使ったバトルみたいなものでもあった。これじゃ、勝負がつかないはずだ。

ポケモンというと、ペットの類みたいでご本尊様に不敬であるが、ぼくの言いたいことは、軍神的意味合いが強かった点だ。

ポケモンの中でもビクティニなんてものもいる(関連映画参照)。ところで、ビクティニの語源は、明らかにVICTORY(勝利)である。

江戸時代に入っても、高尾山は徳川家によって庇護されていた。しかし、オリジナルであった飯縄法は厳しく禁じられたそうだ。そうだろうね、徳川幕府の天下泰平の脅威にもなりかねない。

さて、飯綱権現のご利益か、最近では海外からも注目され(ミシュランの評価)、休日の高尾山の人出はすさまじい。しかし、人出が増える時間帯は結構遅い。ぼくのお奨めは、早めの登山、早めの下山である。少なくとも、昼を過ぎたら下山するくらいが無難か。

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