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仮面ライダー1号と脳科学の時代

すっかり仮面ライダーマニアになってしまったうちの娘と、仮面ライダーの第一話を勉強した(テレビ放映版を観た)。

本郷猛は、ショッカーに捕まり、まず身体改造を受けた。しかし、悪の組織の一員となるべき、脳改造の前に脱出できたので、正義の心を持つヒーローになれたのだ。これが事の始まり。

脳改造は身体改造とは別。これが興味深い。脳は心のよりどころだから、脳を変えれば心も変わるって発想がここにある。

そういえば、この時代、、、。これが脳科学の時代の始まりなのだろうね。僕の脳科学(生理心理学)の先生の若いころだ。先生は脳波計を駆使して、当時としては斬新な研究に取り組んでいた。しかし、中身(脳)そのものではない。

一方で、外科系の脳科学者たちは、粗暴な犯罪者の改善(改造?)に取り組んでいた。いわゆるロボトミーである。だから、仮面ライダーのお話は、れっきとした時代背景に基づいている。

あの有名なシーン、手術台の上でもがいている本郷猛、これはある意味実話である。このころ、多数のロボトミー手術が行われていたはずだ。また、自ら進んで、「善の心に変えてください」なんて者はいなかったろうから、強制である。

僕が、かつてある窃盗犯の事例を調査したとき、古い資料から、彼がロボトミー施術を受けていることを発見した。

なるほど、額に傷がある(あの有名な稲妻型ではないが)。しかし、ほとんど会話は成り立たない。魂の抜け殻に近いというべきだろう。かつては、激しい粗暴犯だったろうが、今は短絡的な窃盗程度の事件しか起こしていない、というよりこれしかできない状態だった。

古い映像を改めて観ると、当時の時代背景が見えてくるという話。

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