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挨拶の意義について

保育園の教育のおかげもあり、うちの娘はなかなかいい挨拶ができるようになった。今どきの風潮として、「高度な幼児教育」に関心を持つ親も多いと思うけれど、挨拶はよりファンダメンタルなものだと思う。こっちの方がはるかに重要だ。

挨拶の意義は多義にわたる。本義は、「私は貴方の存在を好意的に受け止めている」ってことだろう。また、社会関係が平穏に維持されていることの確認でもあるだろうし、裏を返せば、いち早く異状を察知する手がかりにもなる。

立派な学歴、豊かな知識、高い実務能力とか、いくら兼ね備えても、人生うまくいかない人たちが多い。どこでコケているかといえば、挨拶レベルであったりする。清清しい挨拶ができる「ひきこもり」なんて想像しにくい。

「挨拶」とは、もともと禅語らしい。つまり、修行僧の作法。挨拶ひとつで、互いのレベルを推し量るってイメージである。静電気が一瞬の火花を散らすような緊張関係を感じる。

三国志にも、武将の心得として「三日会わざれば、刮目して会うべし」ってのがある。三日間で相手がどれほど成長したか、最初によく見ておけ、ということだ。これもカッコいいな。

僕自身の経験として、外国人犯罪者たちの面接をしたことがあった。事前にその国籍に応じた挨拶を調べていた。人殺しまでいる犯罪者相手にそこまでしなくてもいいって、意見もあるだろうが、「お前が何者であろうとも、お前の国の文化自体には敬意を持っているぞ」って意味をこめたつもり。本題の会話は、英語以外は通訳付きだが、その方が事情聴取もしやすくなる。これは挨拶応用編。

というわけで、「これから貴方の進む道が、歩きやすいものでありますように」。これは、ゲール語風別れの挨拶。

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