« 書評:のぼうの城 和田竜 | トップページ | ジャック・アタリ氏講演会(中央大学)メモ その2 »

ジャック・アタリ氏講演会「多極的世界におけるヨーロッパ・日本・アジア」

本日、中央大学で開かれた公演会。これだけの大物相手に大学の講義時間1コマって概略にとどまるが、僕の理解の範囲でさらに概略する。

今回の金融危機後の世界のことだ。アメリカの覇権(莫大な軍事費で保たれていた)は、相対的に凋落するだろう。太平洋を取り巻く地域に力点が移りつつあるが、結論をいえば、特定の国、地域が覇権を握ることは考えづらい。そして世界は多極化する。

国家を超えた市場経済が突出した支配力を持つようになった。アメリカ一国でさえ、自国の経済を管理し切れなかった。ましてや世界規模の市場経済がある。これまで、経済は国家に統制されてきたが、すでに特定の国家が覇権を握れない以上、市場経済の無秩序化が危惧されるだろう。最悪のシナリオでは、「世界のソマリア化」もありうる。軍事衝突を考えると、特にアジア地域が不安定になりやすい。

安定化のためには、国家の権能を補完する意味で、プライベートセクターの役割が重要だ。歴史的には、ヨーロッパ中世のギルドなどがその例である。現在のサッカーのルールを考えて欲しい。これも国際規範の例である。

本来、だれもが限られた人生の中で歴史的役割を担っている。我々一人ひとりが自覚を持って行動すべきだ。長期的な視点を持ち、将来のリスクに備えよう。

戦争に代わるものがあるとすれば、それは利他主義である。自分の人生を大切に考えよう、そして他者への共感をはぐくむべきだ。どのような歴史的背景をもって今の自分、国家があるかを考えて欲しい。いかなる国も、多くの異質な文化を受け入れ、現在に至っている。日本も例外ではない。これからの世界では、いっそうこの姿勢が重要になろう。

まだあるけど、とりあえず、こんなところかな。

« 書評:のぼうの城 和田竜 | トップページ | ジャック・アタリ氏講演会(中央大学)メモ その2 »

時事問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 書評:のぼうの城 和田竜 | トップページ | ジャック・アタリ氏講演会(中央大学)メモ その2 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ